消化試合

オーストラリア戦後の「サッカーおやじ会」でセルジオさんが言っていた「やってはいけない」ことをスタメンでやってしまったハリル。ただしそうすることによってベテラン二人の有様がまさに「代表は全員スタートライン」であることを印象付ける結果に。まあ岡崎は巻き込まれてしまった面もあり、とにかくあの酷暑の試合でよりフレッシュなはずの前半を本田が無駄にしたかのような格好になった。しかしこれは選手の責任というよりも日本代表という組織としての問題なのかと。ザック以来のね。

本田はいくらトップフォームに戻そうとも今後スタメンということはないだろう。もしそれが覆されるとしたら本田のゼロトップという2010年に戻るしかない。でも彼が戦術の頂点にいることは現状プレイヤーの力量としてありえないし、代表としてもその先への継続された強化を放り投げて後退することになる。
昨日の試合でも気になったが彼は動けていないし、そのくせ周囲に出すパスは厳しい。キャプテンマークをつけた選手が士気に関わるプレーをしている内に存在感は消えていった。それはプロの世界では当然だと思う。柴崎もだいぶ気を使っていたけれども。

とにかく大した選手でもないのに特権めいたものを与えるとロクなことがないということ。10年以上も前にドイツでわかっていたことで、昨今でもどこかで繰り返されていたことでもある。見込みが悪いとしか言いようがない。ただしそこからの脱却がこのタイミングで行われるのだとしたらそれは良いスケジューリングであるように思える。本戦ではサウジ戦のように目が死んでいる指揮官を観たくない。

ちなみに冨安は素材として足りないピースになりうるんだけど、さすがに今のA代表ではまだ無理か‥。
第2の井手口出てこい!ハリル監督が発掘行脚、16歳・久保も候補
ただし10代枠としての序列はかなり上の方でしょう。堂安が筆頭かもだけどあのポジションは飽和している。久保くんも同様。