ワールドカップを前に

さきほどパラグアイ戦が終わり、ぬるさを感じながらも絶対的な評価としてこの「日本代表」はまあ良かった。
わかりきったことだが「トップ下」でより輝くのは香川だし、本田がそこに居座るならそれは彼自身を美味しくするためにいることになる。それを周囲が理解し、受け入れるならアリ。問題はそれでワールドカップの舞台で通用するのかということだ。個人的には4年前に答えは出たのだと思っている。

残念なのは絶対値と適正で圧倒するはずの香川がコンディションを落とし、現時点では周囲とのレベル差から連携を欠いているということがある。対して本田は今の代表の中で親和性が高い。おそらく本番ではそれが顕著になる可能性がある。重ねて残念だ。

パラグアイ戦で起きたことはほぼ忘れていいと思う。あんなレベルの相手はどのグループにも存在しないし、スイスの控えが見せたレベルが水準だろう。フランス大会からの連続出場だが、日本代表が結果を出す条件としてチーム全体のコンディションの良さが上げられる。技術や戦術で勝負できない以上、そこが生命線とも思える。

スイス戦で見た限りではあのスタメン組は悪くない。コンディションだけは。ただし吉田と川島は期待できないと感じた。本田や長友は良さそうだがおそらく個人のアピールに終始しそうだ。チームとしてはパラグアイ戦の方がまとまりを感じたし、実際こちらの方が良いチームだろう。だからといって良いとこどりで折衷してしまうと完全に終わる気がする。

スイス戦のチームでコロンビア戦に臨み、その予想される結果を鑑みてそのあとの2試合に勝負をかける。それが最善であるように感じている。半端なのが一番よくない。「ホンダたち」と心中するか、切り捨てるか。

それにしても岡崎が代表の象徴になれず残念だが、彼にはレスターでの犠牲心をもって存在感を示して欲しい。