1勝1敗

まあ、恐れていたことが起こったということだ。つまり「知っている日本代表」が帰ってきた。ただし、あの残念な最終予選の序盤よりも悪いと言える。それは振る舞い方において言えるだろう。

それにしても面白くない試合だった。お互いリスクをかけない戦いに終始しながら、敵陣のアタッキングサードでかけるべきリスクを、自陣でやってしまうというチグハグさ。西スポの記事で長谷部さんが言っている通りだと思う。

それにしても、である。スタメンを見たときの第一印象は「決めるつもりだな」と思っていたし、それを期待していた。鎌田と遠藤を残したことでターンオーバー度は弱まり、90分かけてちゃんと攻めると思ったが、実際はそうはならず、2匹目のドジョウよろしく3バックに変えて、最終的に戦術は三笘になった。しかしその三笘を活かせないのだからこのチームに空虚なものを感じている。

そもそも三笘をWBに、というのが良くないので。あのドイツ戦でも彼のあの配置が奏功したとも言い切れないのだ。だからあの勝利後の選手たちの「戸惑いもあった」という発言は、まさにその通りで、練度が低いものと適性を欠いた配置。しょせんは猫騙しで、その効果はもう薄い。それでもやりそうなのが知っている森保なのだが。

スペイン戦はどうなるか。個人的にはとにかく久保が見たい。それこそ長谷部さんなら起用するだろう。柴崎はまあいいや笑。相手は確実にメンバーを落としてくるだろうし、ドイツ戦の時のスタメンで、臨機応変に久保が右に流れてカットイン、というのは可能性を感じられるものだ。三笘以前に、伊東にも輝いてほしいし、彼は今の代表を本選に導いたエースなのだ。別に論功行賞をしろというのではなく、この4年はなんだったのか、ということなのだ。

ちゃんとハイプレスもまじえてこちらのストロングを活かしつつ、やれるだけやってくれたら何の文句もない。醜く引きこもっても、共通理解の薄いやり方では確実にやられるだろう。

ただしここに来て「スペインは2位抜けを狙うのでは」という見方が出てきた笑。まあとにかく、こちらも初心に戻って「W杯でスペインと対戦」というイベントを堪能しようと思う。