課題は続くが…。そして山岸ハット。

百年構想リーグについては、結局のところ強度は変わらず、多少のチャレンジは許容されるが、勝利を強く求める姿勢はどこも変わらない。WESTは上から下まで差が少なく、拮抗していることもわかった。

7連戦という条件の中で、さすがに疲労感も見えたが、それでもある程度積み上げたものがあったから乗り切れたと言えるだろう。そして良いものも確実に出てきており、見木のゴラッソは特筆に値するものだった。ゴルフでパワーフェードというショットがあるが、あれを映像で見た時はそれを思い出した。しっかり前に蹴り出しながら、足から離れる時にはアウトにかかっているから、シュートの軌道はニアに行くような初動から徐々に曲がり出し、しかもスピードは落ちない。相手GKの反応が全てを物語っていた。

そして碓井も素晴らしい。連戦全てに先発し4得点。彼が取ることで周りも活きるだろう。このまま続けてもらいたい。やはりこのリーグで得点を生み出すためにはクオリティが必要になるが、それをチームとしても取り戻しつつあると言っていいだろう。それはもちろん守備面でも、ということなのだ。複数得点、無失点へ。課題はあるが、見えているので問題ない。最終節に期待しよう。

そして山岸のハット。ここで扱うのもどうかと思うが、あの3点目のヘッダーに既視感があったので。そしてやはりアビスパ時代の2023年4月23日、対札幌戦で似たようなゴールを決めていた。ここで面白いのは、対札幌ということで相手の指揮官はミシャで、この試合でスーパーなロングシュートを決めて、その後取り消しになったのが浅野雄也だったというね。巡り巡って、ということだ。その山岸が先発に定着した名古屋がWESTの首位か。最もこのイレギュラーなリーグを活用しているチームとも言えそうだ。山岸には「得点王」の可能性も出てきた。どうなるか、それも楽しみだ。

記録的勝利

諦めない。言うのは簡単だが、実際に選手たちはやってくれている。

それにしてもよく追いついたなと思う。先制されては追いつき、勝ち越されては追いついてのPK戦勝利。しかもその間に…まあいいか。そういうこともあるとアビスパのサポーターは知っているのだ。

触れておきたいのは、アラートのレベル、テンションが上がったなということ。これが試合を通じて落ちなかった。ガンバは7連戦だったというが、そこで何か不利に働いているというパフォーマンスでもなく、今季の新しい色を見せていた。宇佐美が怪我をしていたことは知らなかったんだけど、このスタイルにどうハマるのかはイマイチ想像できない。

そしてもしかしたらウチの方が昨季までのガンバに近かったかもしれないなと感じながら見ていた。具体的に言うこともないが、整理されてきたのは間違いない。だからこそのシュート数の増加と、複数得点だったと思う。

ガンバのような相手だとワントップの責務、重みが増してくるが、そこも改善が見られたし、シャハブも前半だけになったが別にパフォーマンスで問題があったとも思わない。出すべきパスもあったかに思えるが、その逆で彼が受けるべきパスもこれまで随分あったよ。そういう時期を乗り越えての前節の素晴らしいヘッダーがあったということだ。またこれからも落ち着いてドカンと蹴り込んでほしい。イランのことについては憂うべき事態になっているが、彼がこうしてプレーを見せてくれていることの価値についても考えさせられるね…。

そして辻岡佑真。スペースへの嗅覚なのか、バイタル内での良いところ、いるべきところにいたなということで、シュートも素晴らしかった。後半のATにあんなにテクニカルで見事なゴールを見たのは久しぶりかと。しかも相手は東口なのだ。

またこれまで上手くいってなかった試合でも名古などからは発散するものを感じていたし、あまり心配はしていなかった。だから結果がとりあえず伴って良かった。前田快くんについては長くなったのでまたいつか。良い選手なのはすでにわかっている。

さて次は90分で、クリーンシート。期待しよう。

J1百年構想リーグ開幕

まだ何も断ずるつもりもないが、言えることはある。それは「これまでと変わらなかった強度を示した」ということだ。

しかしまあ、相手の岡山がイレギュラーな大会におけるこの試合のトーンを決めたと言えそうで、立ち上がりからのハイプレスによって一気にヒートアップ。アビスパにビルドアップを許さずにプレッシャーをかけ続けていた。1部での振る舞い方が身に付いているなと思える内容だった。

ただしそこで慌てるアビスパでもないのがね。これが積み上げてきたものだよなと思わせてくれて嬉しくなる。PAに押し込まれていてもシュートまでは許さないDFの落ち着きが、徐々に形勢を変えていく。

しかしながら、相手のデザインされたCKから失点してしまう。でもアレはちょっと面白かったね。そして後半になって明らかに攻撃面での改善が見られたがなかなかゴールが遠い。そんな展開からの前田快のファインゴールが生まれた。

FKが壁に当たって高く上がったボールをしっかり待って、アウトサイドで右へ逃げるシュートを放つとポストに当たってゴール。秀逸なのはドライブ回転もかかっていたので相手GKにすれば非常に読みにくい軌道になっていただろう。見送るしかないというような反応に見えた。

女子サッカーを見ていると「力よりもコントロール」だなと思えるファインゴールがたくさんある。強くない分、クロスバー手前で落ちるような絶妙なシュートを狙っているのだ。ゴール前が混みいっているケースでは、それこそドライブをかけたコントロールショットなども散見されて、相手GKにとってはブラインドになってるからスピードは必要でもないのだ。

前田のゴールはそういう類のものだったし、一瞬で最適解を出した判断が素晴らしい。

まだ新加入の選手たちについてよくわかっていないことが多くある。徐々に触れていくことになるだろうが、せっかくのイレギュラー期間なので良い経験にしてもらいたい。そして指揮官にその余裕は無いかもしれないが、暫定とはいえ監督としてJリーグでの初采配をまがりなりにも勝利で飾った。それは事実なので、まずはこれをベースに積み上げていけばいいかと。期待しよう。

ちなみにちょっと面白かったのは最終盤で見木とシャハブを交代させたこと。PK戦のことも思えば見木を残す判断の方がわかりやすいが、考えられるのは「見木のPKのデータは多い」からなのかと。そういう駆け引きもあったのではないか。そして吉と出た。こういう楽しみ方もできる期間になりそうだ。

サプライズ、どころじゃない

驚いた、というよりも失望が大きい。昨年末に町田ゼルビアの黒田監督がリーグからけん責処分を受けたという発表があったり、それに付随してかつて在籍した選手による発信があったことはリアルタイムで知っていた。また金明輝前監督が出演していた配信コンテンツが急遽配信停止になったりしていたので、そこでの点と点が繋がる可能性も感じていた。もちろん違うことを望んでもいたのだが(なにしろシーズンを総括するようなコンテンツに呼ばれているのだから、そういう外部からの評価があると思うよね)。そしてこの契約解消である。

年末の投稿で、

よりよくなることは重要だが、変わらないでいることもまた大事なのだと感じるシーズンだった

などと締めたわけだが、別に時計の針を元に戻そうという意味じゃない。昨季に感じた「良い兆し」のことは忘れていないし評価もしている。そういう意味においても失望を深めている、ということは言及しておきたい。

その上で「ダメなものはダメ」だし、「実はシーズン中にも問題点があった」というのはね。残念だ。記事にもあるが、そもそも協会によるライセンス再取得の許可という判断自体の是非が問われることにもなった。

現場は大変だろうし、新加入ならなおさらだ。彼らへのサポートというのはプレシーズンではお約束だろうが、新卒の選手もいる。そこは重要視してもらいたい。言われるまでもないとは思うけれども。

そして塚原真也暫定監督からは「しっかりした選手がいて、今までアビスパが培ってきた文化は崩れないと思う」という発信があった。24、25シーズンをコーチとして経験していることはポジティブな要素であるし、そこに奈良を始めとする複数年の在籍選手たちの経験値も加えて、共にチームの「強度」を求め続けてほしい。それがアビスパ福岡アイデンティティなのだと思うから。

年明けに発表された契約更新選手、更なる新加入の選手のこともポジティブだ。だから、期待しよう。

 

 

2025シーズンは12位

すっかりご無沙汰になってしまったが、見てないわけではなく単純にサボっていただけ。まあなかなか苦しい状況が続いていたわけで、「どうしてなのか」が常につきまとっていたなと振り返っている。

史上初の首位に立った瞬間が間違いなくあったわけで、そこでの期待とその後の停滞はいったい何だったのか。いろいろあるんだろうなと察しつつ、気がつけば中位でフィニッシュしているという事実は評価されるべきだろう。そう、強度は落ちていないし、この1部で1つ勝つことの難しさがさらに増していることを考えれば、実は上出来なのだ。

得点数でいえばとりあえずJ1最下位から脱した。そして失点は少ない。やはりこの後者がアビスパ福岡アイデンティティであると言えるだろう。そのために得点が犠牲になったとしても受け入れているし、これからも同様だ。何しろ5季に渡ってJ1に居続けているのだから。これは輝ける実績といっていい。

それにしても長谷部さんが監督になった川崎Fが失点数で変わらなかったというのはどう考えるべきなのかね。結局はそれが「勝つため」だったのは間違いないにせよ、意外ではある。ましてやアウェイの川崎相手に5得点で勝ってしまうとか、面白いこともあったよね。退場者2人だったけど。

5連敗の後の終盤はなんだかんだで安定していたと言えるだろう。もちろん降格圏がチラついていたというのもあるだろうが、結局はシンプルに「綱渡りで自分たちが落ちない」というスキルでもってサバイブするのがアビスパなのだろう。最終節は負けるべくして負けたが。

さて、すでに数人が去り、数人が入ってきた。重要な選手が去っていくのは寂しいが、これもまたJ1でチームが示してきたことへの評価でもあるだろう。気が向けば、彼らのことを振り返ったりしてみるかもだが、まあとにかく新天地でも活躍してほしい。

来季はレギュレーションが変わってどうなることやら。よりよくなることは重要だが、変わらないでいることもまた大事なのだと感じるシーズンだった。では。

惜しい

ちょっと間が空いたが、試合は追い続けている。負けない時期に勝ちきれなかったことが現状を招いている、とは安易な論調だろうが、格好としてはそうである。まあ直接的にはケガ人のことが大きく作用しているだろうし、そういう今季でもある。

はっきり言って強度は問題ない。相手は好調のチームだし、数的不利になっても可能性を見せていた。気になるのはチャンスの量が減っている印象を受けることか。理由はいくつか考えられるが触れることもないだろう。残念なことだが序盤の成長がそのまま好循環を生じさせるまでには至らなかった。しかしまたチームとしてより繋がることはできるはずだ。

あと7試合。結局はより勝ちたい方が勝つ。そういうことかと。期待しよう。あ、カードには気をつけて。

天皇杯 R16

残念だけど、同時によく闘ったといえるだろう。ハイライトでしか見られていないが、こちらの2点はともに素晴らしいゴールだったし。

PKを2つ与えたのは残念だが、やはり危険な場所に侵入されればリスクは増すということだ。かといって恐れすぎても良くない。1つは止めたしね。あえて言うならば、このチームにはあと2人実力者がいる、ということ。そこはいつも気になっている。誰が出るにせよ。

前嶋のあのポジショニングはよくわからないが面白かった。ファインゴールなのだけど、フィニッシュをなぜFWにさせられないのかというところが気になるし、それも継続された気になる点だ。

そしてシャハブのゴラッソ。

映像を見て単純に「ちょっとありえない」と思えるゴールで、もし現地で見ていたら反応が遅れただろう。つまり「今まで見たことがない」クラスなので「サイドネット(の外側)か〜」が最初の判断になるはず。しかし選手たちの反応で数秒遅れでやっとゴールだとわかるというパターン。その流れはたまにあるけど、あのクラスはちょっと記憶にない。

距離と角度から言えば、アレしかないというピンポイントのショット、いやロケットがGKの反応さえ超えてゴールに叩き込まれた。

個人的に好きなポイントは、相手2人に挟まれそうになったところを切り返した後に、左足で繊細にワンタッチ入れたところ。とにかく試合展開、状況含めて最高のゴールだと言える。

あと、ちょっとフッキ(Hulk)のことを思い出して、久しぶりに動画も見たりした。

10 Times HULK Proves That He's Not A Human HD

相手にとっては理不尽すぎる。

 

あのシュートスピードってどれくらいだろう? みたいなことも考えるが、カタールW杯での堂安のゴールが120kmくらいだったらしいので、あれ以上は出てるんじゃないかな。あれは低めに抑えられたものだったし。

まあとにかく、これからはリーグ戦に注力されるわけで、そこでより良いものを見せてもらいたいなと強く願う。