プレー強度

第8節 2015年4月19日(日)15:03 KO 本城 北九州 0-1 福岡
テレビ中継で解説の早野さんが言及していたが、確かにドローが相応しい内容だったと思う。そういうゲームをモノに出来るかどうかは長くて短くもあるシーズンでは大きな意味を持っているだろうから、これは良い勝利だった。ましてやダービーだったのだからチームにも好影響が及ぼされることが期待される。

懐疑的だった井原のコーチングだけど昨日の試合を見るにつけいくらかの好感を得た。その前提として開幕当初の4バック採用と連敗スタートからの修正がある。理由はもちろんはっきりしないがキャンプで試していた3(5)バックよりもその方が現実的だと考えたのか、そうでなくより理想的だと考えたのか。前者であれば今のカタチは本来の狙いだったということになるし、後者ならセカンドチョイスの結果として今こうなったということに。どちらなのかはこの先見えてくるのかもしれないが、当分はこの3(5)バックで見たいなと思う。

では昨日の内容での好感とは何かというと「プレー強度」のこと。この“インテンシティ”とも言われる言葉の意味については解釈はマチマチだったりするはずだが、個人的にはハードワークがまずあるのかと感じている。そしてスピード。これらの質を高めて「共有された意識」をチームが持つようにならないとJでは立ち行かない。それが芽生えてきている印象を持ったからこのチームはプレー強度が増してきているなと思った。ただし今の所は貴之という存在こそが大きく寄与していると思える。彼が前線から発散する気迫がチームを押し上げている印象を強く受けたし、それを感じさせる選手は数年来アビスパにはいなかった。久しぶりにプレーと態度で示せる選手を得たのだから、今後はもう少し彼へのサポートを増やして負担を減らしていくべきだろう。金森と酒井に期待したい。

あと10番くんがバイタルでフラついて遅い判断でバックパスしたりするのは意味がないなと思うし、守備の切り替えも遅くプレーがいちいち軽い。自陣のPA付近で一番見たくないね。悪い意味での10番だなあ。昨日のような試合では埋没するのも当然。