2023前半終わり

決定機の数を思えば、このスコアはむしろ良かったのかもしれない。とは言え、なぜそうした展開になったのか、なぜミスは繰り返されたのか、は窺えた。だからまあ、このスコアは悪く無い。

名古屋にすればもっと取れた、だろう。ただしそれをさせないアビスパの守備のクオリティは評価されるべきだ。問題は浮き彫りになっているが、前を向こうとしていることは間違いない。

佐藤のJ1初ゴールはPKということで、自分で獲得したものだから良かったなと思う。毎度のことながら、PKというのはなんとも言えない緊張感があるしね。また、PKを取れるタイプとそうでないタイプというのはあるだろうし、そういう意味では彼はPA内で仕事が出来る選手なのかと。難しい試合の中で、積極性が強く見て取れた。

名古屋という相手に見せていた全体のパフォーマンスも悪くなかった。試合後のコメントで森下が前嶋を評価しているように、あの強力な前線に流れからは得点を許さなかったのは良かった。ケガ人も戻りつつあって、シーズン後半への展望はポジティブなものになっている。期待しよう。

話は変わって、夢スポで山岸の特集を見た。川崎フロンターレのサポーターもまさか小松崎保の現役時代の映像が福岡の地上波で流れているとは思わないだろう。Jリーグも30年という期間を経て、様々な系譜が出来ているということだ。長谷部さんも出てきて、そういう縁もあるのかと。

山岸が興梠や小林悠を参考にしているというのも面白い情報だった。収録はメモリアルゴールの前だっただろうが、もちろん期待されてのこのタイミングなのかと。そして見事に体裁が整ったので良かった。小松崎が甥に向けたアドバイスがシンプルだったのも印象的だ。

そして、BSでの宮市亮のドキュメンタリーも見た。懐かしい過去の映像もあって、この番組のことを知らないで、先日の記述をしていたから、ザンクトパウリの頃の話や映像などは興味深く見たし、やはり辛さも伴うものだった。彼の今の笑顔はドイツで獲得されたものにも見えて、不屈という点において、模範とも言える存在だなと思う。

そして彼の復活劇の締めがアビスパ戦だったわけで、見事に絵になっていた。そして、しみじみ思ったのは「あのスライディングで何事も無くて良かった」だった。ホント良かった。