Relegation battle 2

素晴らしいゴール、素晴らしい勝利だった。やはり先制点というのは最高の潤滑剤で、あの前半はおよそ完璧といえるような内容になった。

山岸はアビスパ福岡のJ1におけるシーズン最多得点に並んだという。2桁は日本人選手としては初めてということは聞いていたけど「誰だっけ、古い方だろう」と思っていた。それがトログリオと知って、そこまで遡るのかと笑。実際のプレーは1回だけ博多の森で観た記憶があるが、一人だけドリブルのスピードが段違いだったのを覚えている。

この試合の前日にはDAZNアビスパのドキュメンタリーシリーズが始まっていて、その初回に大きく取り上げられていた山岸。ノートのことは知っていたけど、その内容も少し触れられていて興味深く観ていた。そして昨日のゴール、という流れは出来過ぎとさえ思えるが、努力が報われるのを見るのは気持ちが良いものだ。試合後のコメントではスカウティングの情報を活かしたとも言っているので、あのシーンにかけた人数含めてデザインされたものなのだろう。そしてエース的存在の価値や貴重さはアビスパの履歴においてとても大きい。

良い時間帯で追加点、というのも課題としてあり続けるが、フアンマが理想的な時間帯に追加点を決めてくれた。おそらく相手DFは山岸も気になりつつボールウォッチャーになったところでマークを外されたのだと思うが、見事にフリーになってしっかり決めた。湯澤のクロスも見事だった。

後半はややバタバタとしてしまいながらも、ハードワークと集中を途切れさせなかったのが勝利に繋がったのだと思う。勝たないといけない試合で続けて結果を出したことは本当に素晴らしい。夏場のアクシデントがなければ、こういう力強さと連携によるアップデートは早く進んだはずで、それでも間に合ったことは本当に良かった。

自動降格は無くなった。あとはPOの可能性が残るが、言えることはシンプルだ。一戦必勝。期待している。