5連勝

J1での連勝記録を伸ばした。運もあったがあの時間帯、あのエリアに人数をかけていたことが良かったと思う。仙台で西村とともに目立っていたフォギーニョは判断の良さが目についていただけに、そこにいたのも頷けるし、仕方ないと思う。VARのチェックが長いことに違和感があったが、おそらく山岸の爪先に当たっていないかどうかを確認していたのか。

とまれ渡のゴールが認められて、残り時間を無難にしのいだ福岡がアウェー仙台戦で初勝利となった。浦和に勝つことはもちろん素晴らしいが、柏や仙台といったかつての馴染みの相手に勝ってくれると「嬉しさ」が増すものだ。

この試合で注目したのはマリのスタメン。メンデスとの関係性はまだ何とも言えず、可もなく不可もなしというところだ。ただし前線からのチェックがゆるいとチームの良さが薄れてしまうことは言える。この試合でスタメンの2人、そして山岸、フアンマ、渡という5人のFWを見ることが出来た。それぞれにチャンスがあったことは良かったし、持ち味の違いもあらためてはっきりした気がする。フアンマにはアレを決めて欲しかったが…。どういう相手で、どういうゲームプランで、というところでオプションが増えるのは良いね。

俯瞰して言えるのは「お互い良い試合だった」ということだろう。下位にいるとはいえ仙台は10年以上1部に定着しているクラブである。そういう相手に対等に渡り合って、苦しい時間帯の80分すぎからはむしろ優位に立って攻めていた。その結果としてあのATでのゴールが生まれたということだ。素直に勝者を称えたいと思う。

綱渡りを恐れないのが今のアビスパであり、昨季の連勝時の雰囲気がJ1でも出てきた。次も期待しよう。