J1昇格へ向けて(9/10)「昇格!」

長崎ー甲府戦の長いATの後に歓喜が待っていた。

まずは愛媛戦のこと。相手は琉球相手に6失点という敗戦の後ということ、ホーム最終戦ということなどもあってか、積極的なパフォーマンスを見せていた。つまりいつものアビスパの試合であり、終盤では「昇格圏内にいるチームと失うもののないチーム」の対戦という構図がより明確になった。必然的に慎重になるコチラと積極性のあるアチラという態度の差がパフォーマンスにも表れた。その中でロープを渡るようにバランスをとりながら確実に進んでいくチームを観てきたし、積み上げてきたものがまたこの試合でも発揮された。

立ち上がりはやや愛媛に主導権があったと思うし嫌なイエローが2枚あった。しかし受け止めておいてから最近少なくなっていたCKからの得点が良い時間帯にあった。もう「例のデザイン」と言ってもいいくらいに既視感のある、フリックからのシュートという流れ。上島から山岸へということになって、愛媛も反応良くブロックに来ていたが押し込んだ。これで勝ちパターンになり、当然出足も良くなった。

最近では追加点が期待できるようになり、その中で時間が過ぎていったがこれも良い時間帯と言える前半ATに遠野が決めた。こちらも既視感のあるシュートだったが、セランテスのフィードからフアンマのバックヘッド、そして遠野が完璧なファーストタッチで、というシンプルな流れが素晴らしい。

後半もしっかりと試合をコントロールしていたが、惜しむらくはさらなる追加点がなかったことか。ただしミッドウィーク開催でもあり無理をすることもないなと思いながら観ていた。そういう流れに入ったことを感じてからは、長崎の試合も同時に観ることにした。

すると甲府が良い戦いをしているので「これはあるかもしれない」と感じられた。ドゥドゥの惜しいシュートがあったりと甲府が圧力を増していく。そしてCKからの同点ゴール。ここからも甲府は攻める姿勢を貫いていたのが良いなと感じたし、それは長崎にとっては圧力であり続けた。

先に終わったアビスパのメンバーがタブレットで配信を見つめる中、通信状況もあって自分は彼らよりも早く昇格を知った。そしてしばらくあってからの歓喜アビスパの昇格という出来事の中でも初めてと言える絵になったが、それも楽しめたのは良かった。

昇格おめでとう、そして最終節の決戦を楽しみにしている。