2020シーズン

期待のシーズンが始まった。開幕戦では一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかと、新鮮な心持ちでテレビ観戦をした。無理もないことでスタメンには新メンバーが8人並び、昨年のメンバーからは石津、篠原、セランテスのみが「残った」という格好だろう。

そういう新生とも言うべきチームが開始から見せたものはとても好感の持てるものだった。

4-4-2をベースとするのは久しぶり?な気がするが、やはり面白いなと思う。オープンで誤魔化しがないというか。ストロングスタイルだよね。この試合ではとにかく序盤から攻めたてて、ほぼ北九州を圧倒していた。そういう時に考えるのは「この時間帯で点を取れないとキツイ」なのだが、「これなら時間の問題だな」という印象も受けていたので期待は膨らんでいった。

とは言え、やはりピンチはあるもので硬さがとれてきた北九州の高橋のミドルがポストを叩いたりという場面もあったが、返す刀でカウンターをフィニッシュまで持っていくあたりは、まさに「新生アビスパ」というものを感じさせた。

新メンバーについてはこれからおいおい触れていくことになるが、まずは遠野のことだろう。『JリーグTV』で原さんも触れていたけど良い選手だなと。さっきあらためて天皇杯でのHondaFCと浦和、鹿島戦のダイジェストを見たが、とにかくチャンスに絡んでいるし、チャンスを作ってもいる。だからリアルタイムでその2試合のどちらかでも観戦していたら彼の名前は覚えただろう。あと佐々木も良い選手に見えた。古橋っていうのも良いなと思ったらあの古橋だった。まだまだやれている。

遠野は推進力があって判断も良い。フアンマのようなタイプと組ませて活きるタイプと思える。金森のことを思い出したりもしたけど、インパクトは遠野が大きい。今後どうなるのか期待を込めて見届けたい。

結果としてウノゼロになったが、妥当なものだと言えるだろう。相手も良かったので。また新型コロナ対策として、トレーニングを非公開にしたことも支持している。練習試合も欠かさないということなので、再開時にはより共通理解の高いチームになっていると思う。期待します。