J1昇格へ向けて(7/10)

こういうことがあるのも昇格争いの当該チームならではか。凄い試合だった。

金沢としては狙い通りだったろうし、それ以上だったかもしれない。そうした相手に対してよく闘ったし、あの3分間は興奮した。1点目は木戸のシュートを相手DFの手で止められて、ハンドをアピールしたが受け入れなれなかった。そこからすぐに切り替えたのが良かった。CKの後の混戦からスペースを感じて動いた草民にエミルがグラウンダーのクロスを送り、ダイレクトで叩き込んだ。

人についてくる相手であれば、それを出し抜いていくことで剥がせる。2点目はややまずいボールロストがあり、自陣深くからエミルに出されたパスが少ないタッチで遠野へ。山岸や草民が高めに残ってつくられたスペースを上がっていって、草民が左サイドで受けたパスをダイレクトで返す。この判断が良かったし、遠野もしっかり危険な場所へシュートをコントロール出来ていた。重廣が走り込んでなかったらGKには止められたはずだが、重廣についていたDFともどもブラインドになってゴールへ。

「こんなこともあるのか、だったら逆転も」と思うのは仕方ないはずだが、相手も3点目を取りに行く姿勢は変わらない。そしてATの最後の最後でもっと劇的なプレーが待っていた。CKの場面では2失点目のイメージが残っていたが、まったく同じデザインでフリックからシュート。「\(^o^)/オワタ」となりかけたが、あれは輪湖だと思うがとにかくブロックして、それがまた相手に。再度「\(^o^)/オワタ」となってからの、

“セランテスの左足”

がビッグセーブ。ここにも「こんなこともあるのか」があった。思い返してもため息が出る。この緊迫感をシーズン最終盤に味わわせてくれてありがとう。

少しハッキリしてきたが、やはり違うステージに突入しているようだ。詳しく言及することもないが、選手たちにはこれまで積み上げてきたものを信じて闘ってもらいたい。だいじょうぶ。