ゆく人くる人

まったく珍しいことでもないが、井原さんが来てからではもっとも攻撃的な補強がなされたオフシーズン。反対に主力である選手を失うことにもなったが戦力ダウンということでもないだろう。それでもまず不満なのはピッチで中心となっていた三門の放出であり、彼の代わりは今のところ見当たらないことがその理由だ。年末には地元の情報誌にインタビュー記事が掲載され、今もコンビニなどで手に取ることが出来るのは皮肉だが、彼にしかその総括企画は出来ないので仕方無いのか。地元クラブでのプレー機会をえて彼のキャリアがこれからも素晴らしいものになることを願っている。
それは亀川にも言えることで、昨季は序盤よりも中盤、そして終盤にこそ彼は輝いていたので、柏ようなクラブでも活躍することが出来ると思う。北斗にしてもこの状況で長崎でプレーすることの喜びを感じているだろうし、素敵な巡り合わせだと思える。ウェリについては‥まあ頑張ってほしい、かな。為田は明らかに千葉の今のメソッドで伸びた選手なので良い選択だった。対戦したときは楽しみだ。
冨安は本当に欧州に行ってしまったなあ。伸び盛り、なんて言葉があるけれどこのクラブであれほどに体現してくれた若手は彼以外にない。10代の日本人DFが欧州に行ってもしばらくは苦労するだろう、という見方が普通なのだけど、案外すんなりとアジャストしそうな気がしているのは自分だけだろうか?個人戦術もしっかりしてきていたから、あとはチームのやり方を覚えるだけだろう。スピードとテクニックは水準に達していると思われる。
その他にもタカや坂田、仲川など名残惜しい選手たちが去って行ったが今後も活躍してほしい人たちだ。坂田はまだ決まってないようだが、どう考えても出来る選手なので時間の問題だろう。

新加入選手についてはただ期待しかない。まさか森本を福岡で見られることになるとは思いもしなかったが、あのボディバランスの良さは相変わらずのようなので楽しみだ。前線が混雑しているようにも思えるがどうやって整理されていくのかは見届けたい。久保くんに歴史的ゴールを決められたあの圍も来たりして、なんとも賑やかなオフシーズンだったが開幕まではもうそれほど時間は無い。果たして堅守は保持されるのか、それともリスクをかけていくのか。繰り返しになるが三門の代わりにピッチでまとめられる存在が必要である。そういう選手はとりわけハードワーカーであるものだ。