プレミアデビュー

アビスパが鹿島に勝利した同じ夜、冨安がとうとうプレミアリーグのピッチに立った。しかもアーセナルの一員としてスタメンで、である。代表戦のあったカタールから渡英して2日後の出場という慌ただしさだった。やはりエミレーツ航空の便を使ったのだろうか笑。

条件も考慮してのあのプレーぶりなら問題は全くないと言っていい。というかかなりのタスクをすでに課されているようだし、あのボレーが入ったりしていたらそれこそ熱狂を持って迎え入れられただろう。外れたにせよ素晴らしいプレーには違いない。

彼のことだから順応はどうせ時間の問題で、もっと良くなるはずだ。ゴール自体はともかく、あの縦に速いプレミアで彼がチャンスの起点になるケースは増えていくと思われる。チームとしてはどうやら転換期のようで、冨安たち若手が順調に伸びていけば3年後のシーズンには上位を窺えるくらいにはなるのでは。クラブとしてもそういう考えかと。

思い返せばバルセロナBとの対戦で彼のプレーを初めて見て(この時相手にサンペールがいたんだよなあ)、そして翌年の2016年にトップチームでの活躍を観た。そこから5年。ベルギー、イタリアを経て最高峰のリーグへ。こんなシナリオはマンガでもなかなか書けないと思う。

そしていつか欧州の舞台に戻ったアーセナルバルセロナと対戦するようなことになって、そこに冨安がいたら最高だなと思う。まあガナーズじゃなくてもいいけど。タレントがひしめくあのリーグで彼がどのように力を発揮するか、楽しみで仕方ない。