スピードとサイド攻撃

昨晩のシリア戦は展開的にはかなり燃えましたね。結果と内容は妥当だと思うけど、それにしても日本はアジアカップに良い状態で臨めませんねえ。まあW杯を中心にすると仕方ない部分はあるだろうけど、天皇杯のスケジューリングといい、協会にはまともな見識をもった人間がいないということになります。見方を変えれば結果が伴わなくても言い訳があるということなのかもしれませんが、なんか官僚っぽい。
さて、ヨルダン戦に比べると前田と周りの関係性が向上しているように見受けられたのは光明でしょう。つまるところFWが点を獲るチームが強い。前田は間違いなく今の日本でもっとも得点感覚に優れた選手だし、そのタレントを活かすことが最重要じゃないのか。2列目のポジションチェンジなどはこのレベルでどれほど必要なのかな‥。それぞれが与えられたエリアでスペースを攻略してほしいんだけど、そもそも個で差をつけられるわけでもないのか。クロスの精度も低いし、ポゼッションに優れた選手達でもない。サイドチェンジも少ないし、あっても遅いんだよね‥。南アフリカではシンプルさが功を奏したのですが、アジアではやはりカッコつけたくなるんだろうな。でもダメだよねw
W杯でもはっきりしたことだけど、この代表は基本的に技術面で上手くない。アジアじゃ多少上手いけど、まあ普通です。プレスに弱いし。いみじくも「近年の代表でこれほど得点を予感させる布陣はなかった」と評するジャーナリストもいたほどのこのメンバーですが、それって単純に「ドルトムントの香川」がいたらってハナシでしょ。ブンデスではアジリティがそのままアドバンテージになるけど、それがアジアカップには置換えられない。とはいえ、今が旬の香川が代表でどうなるのかにはすごく注目しているんですが。
とまれ、順当に勝ったことでまだ先が楽しめる。岡崎って美味しいキャラだよなあ。そして本田がPKをセットしたときに嫌な予感がしたけど、あやうく現実になるところだった。頼むから次からはヤットに任せてくれ‥