とりあえずの好感

ザック監督「イタリアにも負けていない」
イタリアはコンディションがいかにも悪かったですね。多湿というレシフェの気候も彼らの敵であったと思われます。逆に日本はそうした条件に馴れているのでW杯ではここでやれたらいいのにな。
さて、イタリアがプレスをユルくしていたので序盤の日本はパスが回ります。でもアタッキングサードでのクオリティが良くないので持たされてる感はありました。そうしたユルいイタリアだから雑なバックパスからピンチを招いて岡崎がらしさを発揮してモノにします。先制点の後はリラックスできたのか日本がさらにパスを回せるようになりました。ここから追加点をとるまでは球離れがよくなってパスがさらに回るようになりましたね。効果的な縦パスも多く出るのですが、シュートのひとつ前のアイデアが乏しい。それでもあの香川のファインゴールが生まれたのは日本が攻勢だったからでしょう。しかしここからのイタリアはさすがの“深み”を見せましたね。やはり厳然とした差があるなと感じます。国際経験というよりも競技への理解度の差が大きい。
それでも同点に追いついた3点めのゴールをとにかく評価したいですね。イタリア相手に、必要な点を狙ったカタチで獲ったわけですから。あれは代表の歴史に残る得点だったと言っていいかと。
選手の試合後のコメントからは手応えを感じている様子が伺えますが、実際のところは疑わしいことこの上ない。個人的にはもっとも重要だと思っているメキシコ戦こそが試金石と言えるでしょうし、そこでどう振る舞うかがこの先の1年を決めるように思います。ちなみにこの試合でも効果的な交代策がとれないようならザックの資質も極めて疑わしくなりますね。というかもう証明されてるか‥。
あと放送中に解説の小野伸二が、チームの流れを引き寄せると言う意味で「雰囲気を勝ち取る」という表現をしていたことが印象に残った。彼が中心だったときの代表チームは駆け引きに優れていた印象があります。勝てるチームというのはそこが上手いのだと思っています。