極私的2010サッカーシーンを振り返る

振り返ると、今年はワールドカップイヤーということもあって濃密なサッカーシーズンだったと思います。もちろんアビスパの昇格という出来事が最も重要な位置を占めることは言うまでもなく。
それにしても、あのデンマーク戦での完璧な勝利はこの先の10年間でも果たしてあり得るかどうかというものでしたね。あの本田のFKが決まったときの驚きと高揚は滅多に経験できないものでした(@中洲のスポーツバー)。あの試合の背景として日本が優位にあったことが、まずい戦いに終始していた日本代表の好パフォーマンスを引き出したのであり、デンマークにとっては「らしくない」プレーを強いられたわけです。まあそれでもあの本田のゴールがなければ時間の経過につれて日本が厳しい状況に陥った可能性は高いですよ。本当に価値のあるプレーでしたし、「日本の選手が国際的に認められる活躍をW杯でみせる」という事実に驚くよりありませんでした。色んな驚きをあの本田という選手がもたらしたんだなと改めて思っています。
来年の代表のスケジュールがまた凄いので、楽しみは尽きないなとワクワクしています。

そして、アビスパ
このブログでは概ね今季の戦い方を軽く非難し続けていましたが、結果は“期待できていなかった”昇格ということで、これもまた驚きでした。いや、冷めるようなことばかり言い続けてすんまそん。止めませんけどね。
さて、前述の本田のゴールもかすむようなプレーが2つありました。やはりライブに勝るものはないんですね。
千葉戦での城後の逆転ゴールと東京VでのユタカのスーパーFKです。
2010 J2 第25節 福岡 vs 千葉(レベスタ)
2010 J2 第35節 福岡 vs 東京V(レベスタ)
どちらも状況とプレーの質ともに最高のゴールでした。城後の方は雷鳴が感動を倍増してくれたようにも思います。映画のようですらありました。そんなゴールでも、ユタカのFKの前にはやや霞みます。あの感動と高揚は個人的にはサッカー観戦で最高のものだった。それもぶっちぎりの。敵将ながら川勝さんにも「アビスパに昇格しろと神様が言っている」と言わしめたゴールこそがまさに今季のクライマックスだったと思います。RKBで流された真後ろからの映像でみた弾道は永久保存ですよ。
来季は当然厳しいでしょうが、山形が出来たことが福岡に出来ないとも思わない。J2で勝ち抜いたことに自信と誇りをもって戦って欲しいです。レベスタの熱いサポートがあればヘタなことにはならないでしょう。楽しみです。