せろん

ネットの普及とそれにともなうリテラシーの向上が進んでいるのは間違いない。それでも未だに既存のマスメディアは大きな影響力をもっているし、彼らはそれを行使して自らの利益をこそ優先している。ほとんどのプログラムで自社の番組や映画の宣伝を繰り返す手法はエスカレートしているし、そこではお手盛りの賛辞が飛び交うわけ。
じゃあネットが良いのかという短絡なハナシでもない。某楽天が始めたネット献金が「Love Japan」だしw
楽天でラブでジャパンだとネット献金自体の印象にも影響しかねないよ。それに自民や民主がはじめたネットへのアプローチもひどいな。粗悪なCMにゲームでは誰の心も動かないだろうし、むしろ逆効果だと思う。まあどうしていいかわからないんだろうけど、大した考えもなしにネットで粗悪品をそれこそ大量に垂れ流すのはやめてほしい。
それでも既存の偏向したマスメディア以外の情報伝達ツールがネットとして普及しているのはバランス的にいいはずだし、それでこそ浮かび上がるものがあるのだ。
大手マス・メディアの信用を毀損する読売新聞の世論調査記事
これはヒドい。ちょうど昨日の毎日新聞世論調査のあり方についての記事があったので余計にこう思った。「さすが読売」と。
その記事では福田内閣の発足当初の支持率に大きな差があったことを扱っていて、読売だけが突出して高かったのは何故だったのかを考察していた。毎日や朝日が「福田内閣を支持するか」と尋ねたのに対し読売は「福田改造内閣を支持するか」と尋ねたという。つまり「改造」という修飾が先入観としてプラスイメージを与えたのだろうというのだ。こういうことがどういう流れで行われているか知る由もないが、何の為の世論調査で何の為のマスなのかがズレているのは間違いない。もちろん読売だけがとか言っているわけでもないよ。
選挙まであと30日と少しでありそれは歴史的なものになる気配が濃厚だ。だけどそういう状況だからこその「何か」がありそうで、それを仕掛けるのは当然劣勢とされる側なんだろうな。