錯覚とか勘違いとか

2009 J2 第31節 福岡 vs 岡山(レベスタ)
阿部いいね。状況判断よく普通に仕事してくれます。スペシャルとは言わないけどやるべきことがJの水準で理解できているから、コンビネーションに関わらず良いパフォーマンスが出来ている。
ただもったいないのはその相棒である城後の存在だろう。指揮官は彼とのバランスを阿部に求めたと言うが、そこまでしてあげるだけの存在なのかな。むしろ彼に必要なのはもっと気を配れるようになることだし、状況を早く判断する脳トレを促すべきだよね。Jの中盤というのは状況判断と一歩目の早さが第一義じゃないのかな。JFLで武者修行というのもアリじゃないかと折にふれて思う。「気配りなんて彼らしくない」とも思うけどそれならもっとがむしゃらにスペースを求めて走り続けるべきなんだよね。それもしないで中途半端な「それらしい」プレーでアリバイ作りに終始している現状ではベンチ入りでも勿体ないよ。
ともあれ、昨日の試合は引分けが相応しいと思う内容だった。チームの出来としては岡山と勝ち点ほどの差がないからです。むしろ集団としての能力は岡山の方が上ですよね。特に攻撃は意図を感じさせるもので何度か惜しいシーンがあったし、アビスパ側は完全に崩されていました。その攻守逆のシーンは無くて、アビスパの決定機はロングボール絡みか個人のアイデアに頼ったものでしかない。
これまで何度も触れてきたことなので今さら重ねて言うこともないとは思うけど、こうやって阿部や久藤によってチームが良くなっているように見えてしまうのを目の当たりにして、あらためて「このチームにはベースが無いな」と嘆息してしまう。阿部の活躍は嬉しいけど悲しくもあるという感じ。
最後に。選手の頑張りを自分の手柄にするようなことだけはしてほしくないね。