集団

2009 J2 第21節 福岡 vs 仙台(レベスタ)
内容的にはこれまでと大差ない。それでも高い守備意識の持続や攻撃面でのシンプルな狙いがチームに統一感をもたらし、その作用としていくつかの幸運を呼び込んだ。そういうことでしょう。
特筆したいのはやはり岡本のクオリティですね。通算ではまだ2点目ですがどちらも綺麗なゴールであり、さすがにモノが違うなと感じました。彼はフットボールセンスの塊のように見えるし、身体能力やその使い方も見とれてしまいますよ。終盤の消耗ぶりは観ていても危ういほどでしたがなんとか乗り切ったあたりは気の強さの現れ。ダメージは気になりますが何しろ若いんで問題ないでしょ。次もちゃんと出てくるようならガンバのフロントも喜ぶんじゃないのかなw
そして恭平のSHも全然アリだよね。ケガ人が続出で図らずもあの後半の布陣になったわけだけど、それがうまくいってしまうあたりは篠田のセンスのなさを感じさせます。ユタカと黒部を入れ替えるところとかね。やはりユタカがピッチ上にいるのとそうでないのとでは得点チャンスの可能性が全く違うし、黒部とジャンボを並べても何にもおこらないのは見ての通り。理想はユタカがフィニッシャーになることなので、チャンスメイクもできる黒部をこそ並べたいと個人的には考えます。2点以上とれるチームにならないといけないんで。
ただし恭平と岡本を同時スタメンにすると終盤の失速がおおいに考えられますけど、対戦相手との兼ね合いをみてやれば実効性はあると思いますね。
あとは惇とウェリのコンビだな。相性の良さというのははじめから何となく感じてはいるんだけど、まだお互いの距離感やポジショニングで判断が遅いんだと思います。それに足元に出すことしかやっていないから攻撃への切り替えがうまくいかないのも道理。これはチーム全体の問題ですけど。スペースや死角への共通意識が出てくればこのチームはガラッと変わるはずなんですが‥
とはいえジャンボに出したスルーパスのイメージといい、最後まで深くいくチェックといい、惇の成長こそが福岡の未来なんだと強く思います。
とりあえずチームに集団としてのまとまりが出てきたことはひとつの光明でしょう。そんなのは前提であるはずなんですが。