迷える子羊たち

2011 J1 第23節 福岡 vs 神戸(レベスタ)
前半は「迷える子羊たち」という表現でそれほど外れてないような印象でしたね。リスク上等のはずがそのリスクにプレッシャーを感じたのが自分達だけだったという。なぜそうなったのかというとやはり自信がないからでしょうね。「やらされてる感」がありありと伝わってきたような‥
浅野さんに替わってから4試合。で勝ち点4。リスクの分、リターンがあったかというとこの数字では不満があります。連戦中でもディテールを的確に修正できないと普通に今季が終わる。「新米に無理言うな」で済ませたくないんですよね。無策を言い訳でごまかすようなことはもういいので。
柏戦から予兆はあったのですが、こちらの出方は既に晒しているのでその先のプランA'なりプランBがないとツライ。で、それがありそうかというと無さそうですよね。対戦する競技は何でもそうですが、相対的に自らのパフォーマンスを捉えていないと勝ちにくい。圧倒的な戦力差があるのなら絶対的な戦い方ができるんでしょうけど、アビスパは全然違いますよね。そういうチームがこういう競技で状況判断をしないままに「やりたいこと」だけをやってもね‥(できてないけど)。昨日の前半は相手が対策を立ててきているのにその対応策が誰からも発信されないままで45分使い切ったと言う、非常に恥ずかしいパフォーマンスだったと思います。ただ何となく2バックになっていたり、極めて早い時間帯の失点なのに無駄に前がかりになったり。そういうのはリスク以前の問題でただの自傷行為に思えます。
こういうときこそベテランの経験に基づいた調整能力に期待したいところなんですが、どうやら浅野さんも前任者と同様の資質を見せてきているので期待薄だな。
全体が低下しているなかで惇や重松のポジティブなプレーぶりが救いかな。惇はポジティブすぎるかもしれないけど、一貫しているのは良いと思います。彼だけがスペースを使おうとしている。そういうコンセンサスが得られれば攻撃のスピードは上がるでしょうね。セントラルでも右SHでもいいからスタメンで使い続けて欲しい選手です。
若いFWはもっとアクションを起こしてほしい。カズの半分もいってないよ。その点でもユタカと重松で続けたら違うチームになりそうなんですけどねえ。
今の状況だと、あのスーパーゴールを次に繋げるというよりはちゃんと修正しないと自信を得られるところまでいけない気がしています。ピッチで起きていることに敏感になって集中してプレーして欲しいですね。