Jスタイル

ちょっと気になる記事に触発されて。

日本のサッカーは、テンポが早すぎる。言い換えれば、攻め急ぐ、あるいは、せわしない、といったところだろうか。南米の強国から見たとき、「せわしなさ」は、修正すべき欠点というわけだ。

 だが一方で、Jリーグでプレーするブラジル人選手が、日本サッカーへの適応の難しさとして、しばしば「速さ」を挙げているのを耳にする。それは恐らく、単純なスピードというよりも、この「せわしなさ」によるものなのだろう。

昨シーズンのチェッコリはまさにこれ。以前、知り合いからその時の話の流れで「日本のサッカーって速さが特徴らしいけど」と言われて、僕はこう返した。
「パススピードは海外の方が圧倒的に速い。Jは展開が早いけど、それは早いというよりせわしないと言った方がいいなあ」
早いといってもリズムは極めて単調で90分間延々と、持ち前の勤勉さをもってお互いの良さを消し合う、それがJリーグではないかと。‥‥極論すればね。その知り合いは別にサッカーファンというわけでもなく、そういう人に端的な言葉を選んだつもりなのですが、大枠は伝わったようでしたよ。
前述の記事では、その「せわしなさ」をポジティブにとらえて活かすことができれば、それが「日本らしいサッカー」になるのではないかと言ってるんですが、それはどうなんだろ。
まあともかく、そんなJのエッセンスを煮詰めてきているのがJ2なのかな。昨シーズンのウチはその中で鬼ごっこを挑んでいって、相手にはかくれんぼをされてしまった。そしてがら空きになったところで缶を蹴られるわけですよ。ただ、こうやって遊びに例えてはいるけど、日本サッカーそのものには遊び心はないですよね。効率を求めるでもなく、道を究めんとする若者たちが我慢比べをやっているような‥‥
野球でもサッカーでも、ホントに良い選手はなべて海外へ行きますよね。その根っこにあるものはそうした日本人のスポーツへの取り組み方の不味さがあるように思えてならない。「どうやったら盛り上がるか」「どうすれば楽しめるか」という視点がほとんどの場合、欠落しているんですよね。それってプロスポーツではあり得ないような。
あーなんかまとまらなくなってきた。忙しいのに気まぐれで書くとこんなものか。ともあれ、チェッコリは「せわしなさ」に適応できなかったんだけど、今季の3人(明日増えるらしいから)なら大丈夫、という保証はどこにもありません‥と。DFラインは短気なヤツが多くて頼れない‥と。でも守備的に行く‥と。攻撃はこれから考えます‥と。
とにかく、もう待った無し。覚悟はとっくに決めました。