そして休日を締めくくったのは上海で行われている大師杯(ATPテニスマスターズカップ)。年間トップ8による超人テニスの頂点に立ったのはやはりフェデラーでした。前日にロディックを可哀想なくらいに打ちのめした(ロディックはその前にフェデラーにも‥)スーパーなフェレールを、これまた圧倒的なパフォーマンスで下した王者フェデラーは、まさに生ける伝説です。
10月からナルバンディアンに2大会続けて負けたり、今大会の初戦でゴンサレスに負けるなど、精彩を欠いているように見えたのもご愛嬌。その後は明らかに意図されたものと思われるサーブの好調さを押し出して主導権を握り、あとはありとあらゆるショットで次々とライバル達をなぎ倒していきました。
王者の地元スイスの応援団は、弾幕に「お静かに! 天才がお仕事中(もちろん英語で)」と書いて、自国の英雄を讃えていましたが、まさに、という内容でしたね。フェレールはとても好みのアグレッシブなプレイヤーで、今大会で最も期待していたカードだったのですが、それがああなってしまうのだからなあ。生で観戦できた人たちは至福の心持ちだったでしょう!