最高の最高

EUROに続いてスペイン

フェデラーはすでに史上最高の選手であると断言出来ると思います。
2004年からは必ずと言っていいほどグランドスラムファイナルに名を連ね、全仏以外のタイトルをほとんど獲得している。特筆すべきはその内容で、流麗で美しいパフォーマンスは唯一無二のものです。そう今でも‥

◎2)R.ナダル 64,64,67(5),67(8),9-7 ●1)R.フェデラー
数字だけみても凄い試合だったことは一目瞭然なんですが、その中身といったら‥言葉にすれば陳腐になるのがわかりきっているほどに素晴らしいものでした。いつかの全米ファイナルでサンプラスアガシというライバル同士が、3セットともタイブレークという壮絶な戦いを演じたことがありましたが、あの名対決がちょっとかすんでしまうような‥
テニスという競技をここまで高めてしまうとは!
最高のエンターテイメント、最上のスリラー‥どんな形容もできるし、その最上級の表現どれもが言い表せていないとも言えるでしょう。

フェデラーは2大会続けてナダルに負けた。でもナンバーワンはフェデラーなんですよね。ただこれで名実共に史上最高のライバル関係が出現したわけで、今後のフェデラーが逆に楽しみで仕方ないです。そして偉業をなし得たナダルが、今後もこのパフォーマンスを維持出来るのかどうかも。ハードコートでは分が悪い、というのは成績が表していますが果たして。

最後に。第4セットのタイブレーク、8-7ダウン、しかも相手のチャンピオンシップポイント‥そんな場面でバックハンドをダウンザラインに決めたあのフェデラーのショット‥涙出そうになりました。人間がここまでなれるのかと感動したのです。2度に渡る降雨での中断も含め、史上最高のウィンブルドンファイナルだったと思います。