興味深いシーズンになりそう。「クラブ史上最高の成績の後」というのは、本来なら意識されるべきではないが、まあ無理だよね。むしろ、変わったはずの景色をどう受け入れるのか、が気になるところだ。
良いイメージ、メンタリティ、経験値。獲得されたものを維持するのか、それとも面倒だと手放してしまうのか。そこは見届けたい。
2020シーズンから取り組まれてきたドラスティックな変化を好ましく見ていたし、より正しい競争がなされるようになっているのはピッチで示された。そういうことは既に触れてきたわけで、その先にはタイトルがあったということになる。見たかったものは、やはり見たいと思える選手たちで成し遂げられた。それが嬉しかった。
去るものもいたわけだけど、良い選手が高い評価を得て移籍するのは当たり前のことだ。そういう選手がいたからこその昨季があったのだし、これはこれで興味深い移籍になった。もちろん山岸のことで、彼が名古屋グランパスでどう活かされ、且つどう活かすか、は楽しみである。ユンカーのことはもとより、パトリックという存在も加わって、より幅のある構成になっているのが良いなと思う。
山岸はメディアへの露出など、いわばフロントマンとしての活躍もあったわけで、そこも抜けた穴になるのかどうか。彼は「アビスパのユニフォームに星をつけたい」と事あるごとに発信していて、それが彼だけのものでは無いにせよ、そのための振る舞いをピッチで見せていたと思う。だから見事だったなと言う他はない。
それにしても名古屋サイドはルヴァンの対戦の直後くらいに声をかけていたとのことで、それは実に早い対応をしたなと思う。というか直接対決がもうないというタイミングを待っていたのかもしれないな。そういう評価を名古屋のようなクラブから得ていたのかと。凄いね。
その他の出入りに関しては想像通りだったり、そうでなかったり。半々かな。まあ水準が上がってきたことは間違いない。さあどうなるか。