最終盤に向けて

ガンバは外国籍の選手が軒並み負傷や出場停止ということだったが、それをあまり感じさせない。もちろん攻撃面、とりわけフィニッシュに絡む高いクオリティが薄れたと言えるのかもしれないが。

しかし鈴木武蔵で十分に効いていたわけで、彼の今季を追いかけていたわけでもないが、スタメンが7か月ぶりというのは意外である。

そういう相手に前半は苦しんだし、あの失点はいつか来た道だなと。そして永石は反応していたが味方がブラインドになるというね。

ややふわっとした前半が終わって、そして後半の入りでスイッチが切り替わる。アビスパは、円陣がほどけてからキックオフまで、ややラフに見えるほど早く始めてザクザクと進んでいく。

左サイドのスローインからの流れはうまくいったようにも思えないが、前嶋がなんとなく取り返して中央へ。中央で紺野がフリーになっているところへ早いパスをつけて、3人目の山岸が駆け引きを制してニアに送り込んで同点ゴール。2年連続二桁を達成した。PKのことはもはやネタになりつつあるようだけど、試合には勝ってしまう。

ルキアンが久しぶりに出場し、田代の気の利いたクロスがゴールに結びついた。ここではガンバ側の落胆が目について、まさかという逆転ゴールだった。相手にすれば、山岸、ウェリントンがいる以上、ファーサイドを意識させられるところのスペースにルキアンがハマって、そこは田代も感じていたのだと思う。ラッキーがあったとしても意図は感じられた。違うかもだけど笑。

これでリーグ戦の連敗を止めて、また最終盤に向けて良い流れが出来たのではないだろうか。次は中断期間後に浦和ふたたび、ということでこれはまた面白い対戦だと思う。期待しよう。