なでしこジャパン、Quarter-final で大会を去る

正直、納得するには難しい試合だった。それはベンチワーク、池田太の采配においてのみだ。

セットプレーから2失点。2点めは余計だったが、それも想定できたことだろう。問題は2点のビハインドで後半7分早々に田中美南を植木理子に代えて、そこから30分弱動かなかったことだ。この意味がわからず、追いかける状況で効いていない宮澤と藤野を引っ張ったのは、勝つためのことよりも優先させたものがあったと感じた。

だからAT残り8分のところで「大会初出場」の19歳の選手が出てきたときには、「高校野球のアレ」を考えてしまった。実際、試合に馴染む頃には笛が吹かれたわけで、選手たちが悲嘆にくれる中、指揮官(および協会)だけが「この次」を見ていた。

アレで終わるにはもったいないチームだった。だから勝ちにこだわってもらいたかったし、新しい歴史を作るチャンスはそうそうないはずだ。次はブラッシュアップしてもっとやれる、というのは楽観的で、GSで驚きをもって世界に受け入れられた日本女子代表だが、quarter-final でついには対応されてしまったからだ。

もとより問題視されていたところが露わになり、ここから手当てされるにせよ、海外、とりわけ欧州の成長のスピードに勝てるのか。だからこそ、今大会でやりきるべきだったと思う。

まあ今後は見たい選手にフォーカスして見ていこうと思う。WEリーグも開幕を控えているし、できれば欧米のリーグも国内の環境で見たいものだ。