VAR見送り?

Jリーグの再開後にVAR実施を見送るかどうかを検討しているということだが、Kリーグは実施している(導入は2017年シーズン途中から)。 先週末のKリーグ第5節、FCソウル全北現代では前半ATのパク・チュヨンのシュートがクロスバーに当たってゴールライン際に跳ねたボールがゴール外に出るという例のアレが。

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流れの中ではゴールは認められず、そのまま進行しかけていた。ハイライトなのでこの後の流れはわからないが、おそらくソウル側の抗議、主審の要請、VAR側から主審に交信となり、スロー映像を確認してゴール認定、ということだろう。VARの環境がどうなっているのかは気になるところで、モニター群の前には3人いるように見える。マスクは当然着用しているようだ。

JリーグはVAR専用車を各試合会場に送ってその中で審判員2人とオペレーター、オブザーバー達が同席することになるそうで、写真で見る限りかなり狭い。もし運用するなら換気のことなど新たな対策も必要だろうが、実際のところはもとより懸案だった人材の確保なのだろう。過密日程が予定されているため、その部分がより強調されることになった。

とりあえず無観客の間は静かな環境でプレーされることになるので、こと接触に関するファウルは取られやすくなるし、選手側もそこは考えているはずだ。しかしこのような際どいゴールの判定はテクノロジーに頼らないと厳密なものにはならない。まあ去年までと同じ、と考えれば大したことでもないのか。J1のことだし。

まあどうあれ、このまま状況が悪化することなくリーグ再開となれば今月末からはこうしてライブのフットボールを楽しめるのだなあ。そしてこの試合、邦本は途中出場ということで残念だが、全北現代の2点目、イ・スンギのゴールがとにかく素晴らしい。パッと見た感じ、彼はまだ若手のように思えたが32歳で代表経験もある。

そのスンギと交代で入った邦本はチャンスも作ったようでラルス・フェルトワイクがあれを決めてくれたらアシストがついたね。 フェルトワイクは南アの選手で主にオランダでキャリアを積んできたようだ。しかしまあ、全北現代は強いし選手層も厚い。

そんな全北現代も出場するACLだが、なんと残り全日程を行うつもりらしい。さすがに中止かと思っていたが。

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もしそうなれば横浜FMFC東京、神戸にとっては移動のことも考えると超過密日程どころじゃないだろう。Kリーグ1は従来の3回総当たりから2回に減らしているのでミッドウィークの試合は少ないだろう。Jリーグは減らしようのない形式なので8月まではミッドウィーク開催を分散して、9月以降はびっしり、という感じだろうか。なんにせよ、選手達には無理のない範囲でその時点のベストを探ってもらいたい。怪我が一番ダメだから。