冨安がベンチにいること

前半途中から見始めて、これは後半から出場あるなと感じていたら、その通りになった。ラッシュフォードとのマッチアップは楽しみでしかなかったし、ファーストコンタクトでかわされてシュートまで持ち込まれたときは「いやこれは大変だ」と思った。しかし同時にワクワクも強くなるのだ。

次の1on 1ではすでにアジャストして、それ以降はやらせなかった。ユナイテッド側も察していたか、バランスを考えて右からも増やしていたと思うが、最後はラッシュフォードを活かすためでもあっただろう。上手く裏抜けされたときは決定的と思われたが、記事にもあるようにラムズデールとの連携もあり、見事な対応だったと思う。

攻撃面、組み立てのところでもらしさが出ていて、一応アシストまでついた。明らかに迷うことが減って、それは周囲との関係性がさらに進んだことを感じさせる。アシスト増も見えてきた。現地の評価は及第ということだが、これはプレミアのトップでの話。基準値が高いのだ。

CKでもボールが集まっていたようにも見えたが、さすがにチャンスを生み出すまではいかなかった。ヴァランとの小競り合いとかも普通に激しかったね。

それにしても劇的な決勝ゴールだった。その前の失点のことを考えても、これは大きな勝利だと思う。冨安とラムズデールが被る形だが、GKが触りにいった以上は基本的にGKの問題である。

冨安がスタメンに値する選手なのは示せたと思う。しかし彼がベンチにいれば左右で同等の手当てができるわけで、それは貴重である。終盤で5バックをとることもあるアーセナルにとっては重要な選手と言えるだろう。アルテタの信頼の厚さはあえてのコメントにもあらわれている。

2位のシティより1試合少ない状況で勝ち点差5。まだ折り返し地点だが、こうして勝ち切るメンタリティを獲得しつつあるガナーズがこのままいくのかどうか。昨シーズンからの成長を見ているからとても面白いことになっている。