2022年

プレミアリーグ、2022年の最初のゲームはアーセナルマンチェスター・シティ。現地時間で12:30KOということで日本でも早めの時間帯に観ることができた。

結果としては予想したものだけど、こうならない可能性もあった。ミッドウィーク開催が新型コロナの影響で延期になったガナーズと、中二日のシティではコンディションに差があり、ぶっちぎりの首位チームはかなり苦労していた。ガナーズは特別良かったとは思わないが、互角以上の戦いをしていたので、成長してきているのだろう。今の位置にいることの理由を示したと思う。何しろ4か月前には0-5で完敗していたのだ。

その大敗の後の4節からラムズデール、冨安が加入してチーム状況が一変した(スミス・ロウはこのタイミングでチームミーティングがあり、それがキッカケになったとも語っている)ガナーズがこのゲームで示した「トップ3相手にも戦える」ということは、それなりに現地でもインパクトを残せたのではないだろうか。

試合前には2015年から続く連敗のスコアが流されているほどに、ガナーズにとってこのカードは鬼門らしく、残念ながらその歴史は続くことになった。それでもPKを与えるまでは主導権を握っていたわけで、ジャカは無駄なファウルだったと思う。相手は既に倒れようとしており、ユニフォームを掴む必要は無かったのだ。隠せていると本人は思っていても、VARがある以上軽率すぎるミスを犯したといっていい。

それでもまだどうにかなる展開であったのが、ガブリエウの退場によって状況は悪化した。すでに1枚もらっていたにしては軽率なプレーである。ビッグカードになるとナイーブさを露呈してしまうのは、このチームがまだ未熟なことを示してもいる。

しかしながら、冨安は普段通りに好プレーを連発していた。怪我&コロナ陽性で全体練習もそこそこにスタメン出場となったはずだが、それを微塵も感じさせないパフォーマンスで対面のスターリングを抑えこんだ。何しろ相手は首位チームのトップスコアラーなのだ。

DAZNの最新コンテンツで、ホワイトとスミス・ロウのインタビューがあり、そこでは冨安についても触れられていて、彼の守備についての賛辞が述べられている。と同時にサカとの連係についてもあえて触れられているのが面白い。練習やピッチ外でもコミュニケーションをとっている様子が観られて、この右サイドが深まるともっと面白いことになるだろう。

そして次はリーグ杯(カラバオカップ)準決勝、対リバプール戦のホーム&アウェーが控えている。11月末のリーグ戦では0-4というスコアでの完敗となったが、はたして。