進んでいる

良くなってきているなと感じられる内容だった。決定機の数と質を思えば複数得点もあったかもしれない。札幌は失点が少ないとは言えないチームだが、ミラーゲームの処し方が上手いのは昨季でわかっていた。そういう相手に先手を打てたのは価値がある。結果に繋がらなかったのは残念だが、そこは評価できるのだ。

最初のPK獲得のシーンは、まず中盤あたりまで下がってボールを奪った山岸が繋いで、そのまま相手である田中に先んじて上がっていって、最終的に相手の前でパスを受けたことが良かった。右で打てるように中央に入っていったので相手のミスを誘うことにもなった。

PK失敗の後もチャンスを作り続けた。34分に混戦になったゴール前の山岸から湯澤に良いパスが出て決定的な場面になったが相手DFのカバーで得点ならず。良いコース、良いシュートだったがこれは仕方ない。38分の取り消しになったゴールのシーンは、その前にFKのこぼれ球を山岸が収めてクルークスに渡して、クロスをクリアされて獲得したCKからのものだった。あれも山岸がFWらしくやや強引にシュートを打ってからの流れがあった。ルキアンの反応は良かったがちょっと不運だったね。

まあとにかく激しい攻防の中で自分たちの攻勢の時間を作り続けたことが良かったなと思う。これだけチャンスを逃してもなお、強度を落とさなかったことは素晴らしいが、交替によって良い流れを作れなかったのは残念。しかし今はまだ見守る期間だと考えているので、また次に期待しよう。面白い試合だった。