J1昇格へ向けて(6/10)

惜しい結果だったが良い試合でもあった。中二日の日程でメンバーもそれなりに固定された。それでも闘えていたことが良かったと思う。そして今シーズンの中でも出色のゴールが生まれた。

左サイドのハーフライン付近から重廣が山岸に出したパスをフリックで草民へ。草民はポストプレーとしては分が悪いながらも押さえ切って、倒れながら素晴らしいパスを裏へ抜けていく山岸へ返す。山岸はツータッチ目で右のアウトサイドでゴール前に走り込むフアンマへ。ここで裏をかけたのか相手DFは少し剥がされて余裕をもったダイレクトパスを起点から走り込んだ重廣へ。「シュートはゴールへのパス」と言ったのはジーコだったが、まさにそのようにコントロールされたインサイドのキックはGKの足が届かないところにデザインされた。それが結果的にブロックに入ろうとしたDFの股抜きにもなるという見事な流れのゴールだった。

失点シーンはCKから中でグチャっとなったこぼれ球をボレーで反応良く打たれて、それが狙っても無理だろうという狭い中を抜けてゴールマウスへ。セランテスの反応は凄かったし、これは仕方ないなと思う。それでも改善できるところがあるならまた次に活かしてもらいたい。

一つひとつ、確実に集中していると思えるし、それをより高める意気込みでもって臨んでもらいたい。