J1昇格へ向けて(1/10)

まさに新戦力が加入したなと思えるゴールだった。あのような2トップのチャンスメイク&フィニッシュのスピード感はこれまでに無かったものだ。もちろん後半の2点目の山岸のゴールのことだが、中盤で奪いきったあとのショートカウンターは文句のつけようがないファインゴールだ。

遠野のラストパスは世界基準のようなスピードだったが足元にピタリとくるグラウンダーで、ファーストタッチをほとんど完璧にコントロールした山岸は、細かいタッチでGK正面に向かい、見極めたシュートは股抜きだった。

1点目については現地ではよくわからなかったが、本人も言っているように手に当たっている。相手DFとの接触によるものなのか手の動きが不自然に見えるが、結果的に目の前に落ちたボールを早いタイミングで打ち込んだ。

そのあとも上島の追加点がありおよそ理想的な展開となった。琉球は攻撃面でクオリティのあるチームだからクリーンシートとはならずも最小失点で抑えたのは良かった。ほとんどありえないコースに決まったが、つまるところ打たせないことが重要なのだろう。

またグティエレスについては、まだアジャストが必要だろうがさすがのプレーを見せている。昨年のセランテスと同様に、これまでのフットボールとの違いを認識して、培ったスキルを発揮してもらいたい。

そして短いながらも小野伸二のプレーを見られて良かったと思う。コンディションを上げている途中だと思うが、あのオンザボール、ワンタッチでの確かさがあるから観ていて楽しいのだ。練習での身のこなしや各種のキック、トラップ‥これほど左右で差がない日本人選手は他にいないだろう。コンディションが上がって長い時間をピッチで過ごすようになればイメージも上がっていくはずだ。

セランテスやグティエレスは彼をローティーンの頃に断片的に観ていたかもしれないな。フェイエノールトの中心として欧州の場でも戦っていた頃だ。まあ10代のスペイン人が国外のフットボールに興味があるかはあやしいところだが。