セットプレー

第11節 2015年5月3日(日)13:04KO レベスタ 福岡 1-0 C大阪
お祭りのような群馬戦は観てないけれど、ビリビリくる時間帯が続いたセレッソ戦は観ました。
良い内容ではないのに勝てているというのが印象としてあるのだけど、連戦の疲れがある中で走り負けていないことに好感が持てるし、ベースの部分が出来つつあるようにも見受けられる。そして何より選手の個性が活かされている印象が強いのが観ていて嬉しくもある。これはプシュニクの頃には感じられなかったことだ。

さてセレッソが今季のこれまででどう戦ってきたのかは知らないがあらためてフォルランら外国人選手を最大限に活かすやり方に落ち着いたのだろうと思っていた。試合の前はフォルランがスタメンではないだろうと見られてもいたが先発出場。ここで観れなかったらもう国内で観ることもないだろうと思っていたからこれは良かった。そしてこの起用は結果として勝敗にも影響したと思う。フォルランはさすがのボールタッチでワールドクラスの片鱗のさらに欠片を見せたがスピード感が無くシュートもふかしてばかりだった。試合中にイラついて金森(たぶん)の頭をワシャワシャってしてたりも。パブロも付き合ってナーバスになっていたが、彼ら外国人選手はそうやってストレスを発散して切り替えるからなあ。でも上手く切り替えることもなく雑なプレーが多かったね。そうさせたアビスパが良かったのかもしれないが、どちらかというと自滅しているようでもあった。

それも酒井の先制点があったからと言える。今季のアビスパは惇とスエが戻ったことでプレースキックの精度を得たし、高さのある貴之が入り得点源になっていることで相手のマークも分散される。そうして出来ることが増えたので相手の脅威になりえているのだろう。この日だけではないが酒井は献身的にハードワークしてチームを助けていると思うし、そういう選手が決めるとチームも勢いづく。プレーの精度も高くなってきているようで、彼が金森や亀川、貴之とコンビネーションを見せるとチャンスになる印象がある。左からの崩しが今の所ストロングポイントであるが、右の北斗もやるべきことをやっているのでバランスは悪くない。グァンソンの謎のオーバーラップもあるし笑。そのうち北斗のゴールも久しぶりに見られる予感。

井原は試合の後で連戦の残り二つ(群馬・栃木)にも勝たないとこの連勝の意味がないとコメントしたらしいが、そういうモチベートの姿勢が群馬戦でのお祭りと9戦負けなしに繋がっているのかもしれない。運もあったようなセレッソ戦の勝利だけど、それを引き寄せるハードワークが今のアビスパの強みであると言えそう。