J1の最下位

天皇杯 1回戦 2016年8月28日(日)16:00KO レベスタ 福岡 7-2 鹿児島
「児」が入ると違うもので。
鹿児島はJ3で現在2位ということでJ2への挑戦権を得ている。スタッツを見ると特別な印象もなくやはり守備で安定しているように見受けられる。そういうチームが天皇杯の1回戦でJ1の最下位相手にリスク上等の振る舞いを見せたのは面白い。浅野さんのコメントでは「普段通り」だったそうだけれど、実際のところはどうなのか。
そして前半の2得点は何と言ってもフィニッシュが良かった。ボムヨンはけして悪いGKでないので得点を上げた選手だけでなくチームとしても良い手応えがあったんじゃないか。アビスパが後ろで回していると「J1のくせに〜」とか揶揄する野次もあったりでサポーターにとっても夢のある45分だっただろう。個人的にハーフタイムでは田上をチェックして、後半途中からのプレーも感慨深かった。またここで見られるとはね‥。

J1の最下位からしても後半で差がつくのは目に見えていたので「悪くない」前半だったと感じていた。それを確信させたのは邦本の存在であったり田村の得点シーンの形だったり、秀人の頑張りであったり。惇は若干の空回り感があったが笑。リーグ戦で見たいのに見れない選手が活躍していたのは本当に良かったと思う。4点目の邦本の素晴らしいゴールで試合の流れは決定的となり、その後はシュート練習のように得点を重ねた。シュート12本で7点は悪くない。

つまるところ差をつけられたのはチームとしての経験値だろう。昨季の後半で得たものは無駄になっていないし、それをJ1で生かせない状況なのは残念だがカップ戦ではこうしてその片鱗を見せている。アビスパは今連戦中で9/10のリーグ再開までさらに4試合続くことになるが控え組のモチベーションは低くない。正直言って邦本がリーグ戦で中心になっていないのは解せないが連戦のおかげで違う編成のチームが見られるのは楽しい。

天皇杯の次の相手は山口ということでまた楽しみなカードになった。