残り2試合

あまりにも衝撃的だったブラジルードイツ戦。
まあ10回対戦してあのようなスコアになることは1回もないでしょう。ありえないことが起こった。ブラジルが早々にパスガードされてドイツは冷徹にマウントポジションで殴り続ける‥‥観ているのがつらくもありました。「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む」ということで、やはり「ドイツは良い準備をしてきた」んですね。外野にすればブラジルーアルゼンチンというカードが決勝で実現したら最高だなと思っていたりもしたのですが、いつものドイツに対して無策(に見えた)で臨んだブラジルには落胆するよりありません。自国開催で守備的になることは許されなかったにしても、あれほどわかりやすくショートカウンターをくらいまくる試合は滅多に観れないですよ。まあドイツのフィニッシュの精度が異様に高かったということも言えますが、それをさせていたのはいちいちマークや寄せが甘かったから。
最終的に欧州の組織に負ける、という近年のW杯でのブラジルの立ち位置がこれでまたしてもはっきりしてしまったわけですが、このループから抜け出すには時間がかかるでしょうね。国外の指導者に任せることが出来れば変化が起きるかもしれませんが‥‥とりあえず今は蛇足のような3位決定戦に向けて立ち直れるかどうかを見届けたいですね。

そしてオランダーアルゼンチン。ロースコアは予想してましたが‥‥オランダはグッドルーザーであったのが今となっては懐かしい。今大会のオランダはスペイン戦をピークに下り続けてしまった印象。あの暑かった94年アメリカ大会もそうでしたが、大会終盤になると大抵のチームは明らかにパフォーマンスが下がってしまう。消耗戦の様相を呈してきているなか、お互いリスクをかけられないままにさらに消耗してしまった印象です。オランダの2-3くらいの試合が観たかった‥笑。
アルゼンチンの勝ち上がりは90年イタリア大会を思い出しますね。あのときはゴイコがスーパーでした。マラドーナはひたすらマークされて持ち味は発揮できず。でも今大会のメッシは86年のマラドーナのように活躍をし、その上でチームは90年のときのような粘り強さを発揮しています。果たして決勝では何かがあるのか。ディマリアの復帰とその状態がカギになるかと。

決勝で、もしアルゼンチンが先制するようなことがあれば、その後は泥仕合になりそうな予感。前半は0-0くらいの方が盛り上がると思いますね。勝敗に関しては予想せずにフラットな心持ちで楽しみたいです。ブラジルの観客がアルゼンチンの応援をするようなことはありえないから、アルゼンチンにとってはアウェーでしょうね笑。その辺りも楽しみです。