磐田ユニットの躍動

2011 J1 第27節 福岡 vs 広島(レベスタ)
この状況ではポジティブにならざるを得ないので、昨日のような戦い方が出来たのはなんとなくうなずける気がします。内容としても特別良かったとは思ってないです。狙いは見えるようになってきたけど。
代表選手を擁する広島に勝ちました。競技の世界でよく聞かれる「相手をリスペクトしすぎた」というのがあるけど、つまりはメンタル面で守勢に偏ってしまったということでしょう。そして昨日の広島は「リスペクトが無さ過ぎた」と言えそうです。だから構図としては「どうにかして勝ちたい」アビスパに対して広島は「どうやって勝つか」だったと感じました。まあ、今季ではこういうのばかりなんだけど、昨日はあからさまだったというか。
広島はSHが高い位置をとってきて前線の3人と並んだりするので、福岡は5バックになってましたね。4バックがFWの3人を挟んで、松浦or成岡がそれぞれミキッチと山岸に対応するカタチ。4対5とか5対5とか、5対6みたいな時間もあった。基本的にサイドで負けていたアビスパですが、あの程度なら仕方ないでしょう。実際にクロスからの決定的なシーンは2回くらいで済みましたから‥。運もなんとかです。磐田ユニットの戦う姿勢がDFラインを支え続けたと言ってもいいかもしれませんね。スエや惇、重松(負傷の状態が気になります)も戦っていたし、概ね落ち着いたプレーで安定していました。
特にスエのゴールは素晴らしかったですね。完璧な判断でパスを引き出してからのスライディングシュート。あの角度のパスをああやって決めるのは技術的に難しいです。一時期落ちていたようだったフィジカルも戻ってきている印象。それから重松の無回転FKも惜しかったねえ。落ちるのが早すぎたよ。
そして成岡の2点目がまさに勝負を分けた。後半からフォアチェックを増やしたプランが実ったとも言えそう。ああいう展開であそこにいるというのが大事。本人としてもやっとここまできたかというようなコメントをしていますが、この内容ならまさにベースでしかない。次に繋げて欲しいと思います。
それにしてもダイキと重松の状態が気になりますね。