笑うしかない

1stステージ 第12節 2016年5月29日(日)14:00KO レベスタ 福岡 0-4 広島
アビスパサイドの見方においては全く見所のない試合だった。井原は裏打ちのない策と用兵でもってチームを混乱させていたとしか思えない。それは交代策でも変わらずで何がしたいのかわからなかったし、自主性の薄いキャプテンに代表される多くの選手たちは実際のところ90分間彷徨い続けていた。責任を放棄していたと言ってもいい。

前半で勝敗は決していたがそれでも意地は見せて欲しかったがそれもなく。広島に完全に飲み込まれているアビスパに何ができるでもなく、退屈していた観客は次第に広島のチャンスで盛り上がり始める、という笑うしかない状況になっていた。「危ない!」じゃなく「惜しい!」だったよ。

わかっていたことだがやはり競争原理が健全に働いていると思えないアビスパというチームは、一旦悪くなるとおそらくはもう上がっていけないだろう。

翌日のY紙では当日に招待されていた熊本地震被災地の小学生が試合後にアビスパの選手たちと交流していた様子を記事にしていた。そこで記者にコメントを求められた小学生たちはおそらく聞かれたことに答える形でアビスパをねぎらってくれていた。まあ彼らにはJ1の最高峰の攻撃を見せてあげられたのがせめてもの救い。「勇気を与えられたと思う」というアビスパサイドのコメントには笑えなかったが。

引きずってはいけないが忘れてはならない最悪の試合だろう。名古屋戦は明日だがまずは無失点を狙って攻守で機能して欲しい。