2008 J2 第14節 横浜FC vs 福岡(ニッパ球)
二人の退場者は残念なのだけど、一方ではとても象徴的なことだとも思いました。万策尽きて(ホントは数少ない策)、個にすがるしかなかったんですが、今のチーム状況ですがられる方はたまったものじゃない。彼らは実際は誠実な選手たちであると思うんですが、闘争心が裏目に出た格好。フィットしきれてないのも明らかだし、出場停止&帰国などでいなくなるのは、現時点ではむしろポジティブにとらえたい。何にせよ、シーズン当初のチーム編成や戦い方の方針がここに潰えたと言うことですね。まあそもそもの考え方が間違っていたと言うほかないのですが‥。
選手たちのアツい気持ちは画面越しに見せてもらったという印象ですが、アイデアとスペースへの意識を欠いてしまっては、ただ跳ね返されるのみ。3バックももう止めるべきだと思いますよ。この試合でもほぼワントップの相手に3人が過剰なのは言うまでもないし、佑昌と久永(中島)に守備の負担を増やせば不安要素の方が勝ってしまいますから。それに中盤を厚くした弊害として、パスが足下だけになってしまって、動きが少ないから攻撃にスピードも出ないしね。ポゼッションはシステムとかじゃなく、ただポジショニングの問題でしょ。
守備的に行くといいながらも、攻撃から守備への切り替えは悪いし、その逆もしかり。モラルが低下してるから集中力も散漫で、反応が遅れて判断を難しくしてるよ。「やることがはっきりしてない」というのはこんなにも惨めなものなのかな。
とにかく攻めるにも守るにもビビリすぎですね。あらためて、自分達が昇格を目指しているという初心に戻って、相手を上回るための強いメンタリティを発揮して欲しい。第1クールが次で終わるが、けして突出したチームがあるわけでもないのだ。