2007 J2 第33節 福岡 vs 愛媛(博多球)
  
ここにきて「型」にこだわってきた成果が見えてきたように感じますね。
借り物だった服が何となくしっくりときているような、そんな感じ。
  
ショートパスによるビルドアップをベースに、時には後方からの縦パス一本でSHを走らせる早い展開も見せる。サイドチェンジの意識も高く、実際にそれが出来ているから相手はそのケアをするために受け身に回らなくてはならないんですよね‥。
先日、生観戦したバルサはいくつかの引き出しから抜群のバランス感覚で攻撃を行い、「持たされている」ような感じには絶対にならない。人は走らなくてもボールはよく動くし、なんだかんだで各自の一歩めが早いので、あのポゼッションが可能になるんですね。
今のアビスパはそういう理想型とはほど遠いものの、それを埋めるためのハードワークは出来ています。そしてゴールへのイメージが整理されてきて、相手の嫌がることをてらいもなく出来ているのではないでしょうか。
特筆すべきは久永と佑昌という二本の槍。戦術的には騎兵といったほうがしっくりくるのかもしれませんが、その彼らを活かすことでアビスパのゴールへの確率は一気に増すことになります。
  
0点に抑えたことは最大限評価したいと思います。でもまだまだでしょう。ただし、
「このチームは進んでいる」
そう確信出来るゲームでした。
  
終盤にボールホルダーに対して当たりにいけなかったのは修正してほしいところかな。次も完封の上での勝利が期待されますね。