チャンピオンズ、リーガ

今節はセビージャ関連でとても期待する2つのカードがありました。
ミッドウィークのCLアーセナル戦とリーガのバルサ戦。一週間でこの2つのチームを相手にするのはちょっとあり得ないことだろうが、それでもけして大きくないアンダルシアのクラブにとっては誇らしいことでもあるだろう。‥‥結果は無惨なものだったが。
  
奇しくも2つのゲームは似たような展開となり、前半の好ゲームから一転、後半に失速してしまうことに(セビージャ視線)。ただあえて言うなら、ガナーズにしろバルサにしろとても良いパフォーマンスを見せたということでしょう。特に今季のガナーズはヤバい。まず速くて、そして強くて上手い。セビージャのファンデ・ラモスはスピードを重視するフットボールを志向しているわけですが、その彼にあの若いチームはどう映ったのか‥。若返ったガナーズは、プレミアらしいフィジカルありきのチームに理詰めのスマートさがプラスされて絶妙の味わいを醸しているような印象。エースがいないことがチームの一体感と高揚をもたらしたか。
ただし綺麗すぎる気もするので、トーナメントに進んでからあっさりやられるような予感が。
  
そしてバルサエトーは以前からだがロニーまでが怪我で欠場。それぞれトップをアンリが、左をイニエスタが埋めることになるわけですが、これがいい。ここ2シーズンではバルサキラーとも言える成績を収めてきたセビージャを相手にする場合、どうしても左のロニーが対面のナバスやアウベスによって無力化してしまいがちだったので、まさに怪我の功名ということに。
隙のなくなったバルサの中盤は相手にスペースと時間を与えずに、全体の7割方は支配していたんじゃないかな。
ロンドンに続くこのアウェー2連戦は、セビージャにすれば悪夢のような1週間となってしまった。だからといってこのチームが持つ魅力は損なわれない。彼らの今後の活躍を期待させてやまないのです。
  
それにしても、アンリはやはり左がいいんだろうなあ。あの右アウトで2回のトラップ&リフティングの後のシュートが決まっていたら‥‥!