モラル

セビージャ復活。
ミッドウィークに完璧な45分を見せたマドリー相手に、これも完璧な90分でもって制した。これを待っていたんですよ。
ガナーズとのCL 2nd legもかなり楽しみになってきたなあ。
  
それにしても唐突に思えるセビージャのスーパーなパフォーマンスを見せられると、一体何が起こったのかと考えさせられます。単純な物の見方をすれば「監督交代が作用した」と思いがちでしょうが、そもそもこのスーパーセビージャは前監督が作り上げたもので、一昨日のパフォーマンスも昨年までのそれでした。
そのことについては解説の岡田さんが言っていましたが、つまるところ「チームモラル」が以前のレベルに戻ったのだろう、ということでしたね。何しろ戦力的に上乗せされたわけではなく、プレー内容も良いときのそれであるのだから、要因を求めるとしたら戦術や戦力以前の部分にあることは間違いない。ボールへの反応の僅かな劣化、攻守の切り替えなどといったプレー判断のスピードダウン‥‥そうしたモラルの低下がチームの低迷を招き、それが自信を失うことに繋がっていたのではないか。
  
この指摘で僕がハッとさせられてしまったのは言うまでもありません。そのまま当てはまる事例を今季繰り返してしまったチームを観てきているわけですから。そのチームの現状を鑑みるに、天皇杯でJ1の中位にいるチームに負けてしまったからといって、そのことを嘆くよりも内容にこだわるべきでしょう。その中で修正すべきは修正し、次に備えてほしい。もともと失う物のない鳥栖が頑張っていますが、逆に言えば「そこで頑張ってどうするよ」とも言えるしね。
  
まだ見せ場は残っているし、全ては「その先」に繋がっているのだから、最大限戦って欲しいと思います。
順位を一つでも上げるんだ。