決戦を前に

正直もうお腹いっぱいで
「早くJリーグが見たい」
とか思ってなくもないわけなんだが、もうすぐ始まる3位決定戦、そしてファイナルを前にしてみるとあらためてワクワク感が沸き起こってくるね。
  
それにしても、一体誰がこれだけ守備的なチーム同士の決勝を予想しただろう。というか、
「守備的でつまらないフットボールをフランスが体現して決勝まで進む」
ことを一体どこの誰が‥‥。
この新から旧への交代をフランスが行ってしまったことで、スペインもブラジルもポルトガルも‥‥やられてしまった。このことをどう受け止めていいのか、戸惑っているのだ。
  
確かにこの時点で僕はジダンのラストダンスを夢想している。id:hal-u:20060206
だが、メディアが大げさに騒ぐほど輝いてはいないんですよ、あの宇宙人は。
それでもなお、偉大なプレイヤーのためということで個性豊かなフランス代表が一丸となり、周囲の選手がカバーし合うことで、ジダンはそれなりの「らしさ」を見せてくれている。
無論そうやって示さなくては誰もついてこない。ピッチ上で示せないヤツは駄目なヤツだ、という不文律は前提なのだ。ジダンがもっとも輝いたのはやはりスペイン戦で、その後は見ての通り‥‥。
いくら宇宙人でもオッサンはおっさん。フィジカルの低下は隠しようも無い。それでも、常に「とんでもないことをやる」危険性をはらんでいるのが、この世界一のオッサンなのだ。
  
ジダンが持ち前の絶対値を千載一遇のチャンスで示せたら、その時はフランス戴冠か。そうでなくてはフランス勝利の意味が無い、くらいは言っておく。
なにしろイタリアは、決勝トーナメントを総じて一番のパフォーマンスをしているのだから。セミファイナルでの内容においては、優勝はイタリアにこそふさわしいと感じている。