フランスースペインのBSの中継では、実況のアナウンサーがジダンの活躍に対して
「時計の針を戻した」
などと表現していた。そもそもこれは試合前に「時計の針を戻すことが出来るか?」と自分で言っていたことを受けてのもの。それも、くどいくらいに何度も言うものだからちょっとね‥‥
ジダンがちょっとばかりよくなったからって大袈裟にすぎる。だいいち先日のトーゴ戦といい、今のフランスを勢いづけているのはビエラとリベリーの活躍に依るところが大きい。時計の針はともかくとして、ジダンのラストダンスが華々しいものになるかどうかは次戦の出来次第だろう。とはいえ、次の対戦で真に目覚めてしまうのはロナウジーニョであるような予感が。この両雄がいちどきに見れる機会をまた得るとはね。
それにしても、スペインはいらぬ舌禍でフランスのポテンシャルを引き出してしまったような。スペインの勝負弱さとフランスの高いポテンシャルが、ここにきて発揮された。
追記:そういえばキックオフ前のフラッグ交換時に、ラウルは数年に渡ってともに戦ってきたジダンに微笑みかけたが、ジダンは終止固い表情のままだった。この時点であの宇宙人の本気度が見て取れたよね。