カーテンコール

ブラジルが沈んだ。これでフランスはかの王国の宿敵となった。
予想通りというか、欧州の強豪にどこかでやられるだろうと思っていたが、それが“ロートル”フランスだとは!
4年前のブラジルよりも強力なタレントが揃ったと言われていたが、結局最後まで「美しいサッカー」は実現しなかった。それでも「ロナウドと心中」を貫いたパレイラの信念には拍手を贈りたいね。
4年前との最大の違いは、前線にリバウドの如き大人のプレーが出来るものがいなかったことだろう。本来、それをするべき立場の豚くんが相変わらずのプレーに終止したのは、分かりきっていたことだが、90分も見せられるとツライ。
まさかロナウジーニョを人身御供に差し出すとは‥‥パレイラの苦悩やいかに。
  
なんにせよ、ジダンにはまだカーテンコールが残ったことは素晴らしい。そのプレーには往時のキレは全然ないけど、見ていて嬉しくなる存在というのは滅多にいるものじゃないしね。
デコ、コスティーニャの戻ってくるポルトガルの堅守にどう振る舞うのか‥‥おそらく、次がラストダンスになるだろうが、しっかりと見届けたい。
  
そして、イングランドポルトガルというカードであれほどまでに低調なゲームになってしまうのも、W杯の醍醐味というところか。ともあれ、新しいチャンピオンチームが生まれる可能性が残ったことは喜ばしい。
  
90分で終わってくれれば、アガシウィンブルドンでのラストマッチが見れたのに‥‥