チェコ快勝

コレルが「点はこうやってとるんだぜ」
と言っているように見えた僕は日本人。口直しのチェコアメリカ戦の痛快なことといったら。リスクを冒しているにもかかわらず、終わってみればあのアメリカを完封。自信を膨らませていたであろう、かの国のファンと選手にとっては、さだめしショックだったろうね。そしてそれはこの国でも‥‥
  
昨日のオージー戦では、リードしていた最中でも、
「これじゃ嘘だよ」
という感じで、遠くドイツの地で繰り広げられている戦いを見ていた。(というか気分は重慶‥‥)
オージーどもはあのファンタジスタ君(「イメージはドイツ」を繰り返し続けた)のゴールを“幻覚”と見なしたそうで‥‥まあ仕方ない。スロー再生が流れるたびに
「スマン、ホントにスマン。(でもラッキー)」
と恐縮しきりの不思議な現象だったからね。だからあの時間帯は‥‥そう、
「他人の駐車場をちょっとだけ使って車を離れているときのような、居心地の悪さ」
とでもいうか。
だからというワケでもないだろうが、あの主審は駒野に対してのPKに相当するファウルを見逃して、イーブンにした。だから、昨日の試合は0-3が正しいのだろう‥‥。
  
あのブラジル人が何も学んでこなかったことははっきりしていた。ただ、取り返しのつかない状況で、取り返しがきかないミスをまたやって、最後は運にも見放されただけのこと。例え選手には自主的な判断(細かな約束事も含めて)が与えられていたとしても、結局システムや役割はブラジル人が決めているわけで、その擦り合わせは4年では足りていない(何てことだ)。
そのことに薄々気づいていながらも、スタメンで出ることに意味を見出していた主力の志の低さが、あのク●みたいなリトリート&カウンターに表れた。
それも仕方ないことなのか。自分たちのセンスを認めた上でのリアリティが「アレ」だったのだから。ゆえに、ブラジル人が敗因として、とうとう「技術」を挙げてしまったことは、このメンバーの限界を認めてしまったということに他ならない。それでも、彼らスタメン組に頼るほかないのだ。そういうマネジメントの下で仕上げてしまったのだから。なんという矛盾!
  
そして最後の最後でまるで時間稼ぎのようなタイミングで出された大黒を見た時、北との試合でのゴールを思い出した。あのゴールは一生忘れない、とここでも書いたが、昨日の大黒の、ピッチサイドで交代を待っているときの困りきった表情も、やはり忘れないだろう‥‥