準備

昨日のホンジュラス戦は、スタメンが発表された時点である程度は予測された展開通りとなった。つまりコレクティブなパフォーマンスを期待できないぞ、ということだ。久しぶり、或いは初めてという組み合わせもあったと思う。その上でそれぞれの個がどのように振る舞うのか、を見ることに決めていた。まあ、今に始まったことでもないか。
しかし無策ぶりもここまで来ると、選手達も慣れたもので、主導権を相手に与えて混乱を招いて失点しても、真に自失することなく、「どうにか」してしまう。それは大したものだ。まず受け身に回って、劣勢から盛り返していくという、いわば自作自演のゲームに辟易している人は少なくないと思うのだけど。その辺り、選手達はどう感じているのかは分からないが、試合への入り方としてはホンジュラスの方が積極性があった。日本側は何かが機能するしない以前に、何をしていいのか解っていないようでもあった。だから、時間の経過が必要だったのだろう。やりたいようにやってもらったところで、ようやく自分たちに足りないもの、弱いところを把握し修正し始めた。仕事が決まればそれを遂行するのみ。迷いが無くなったところで足が動くようになり、パスが回り始めた。前半はこんな印象。その中でワンチャンスをど真ん中から決めたタカはいい仕事をした。ワンタッチ目のコントロールが総ての、これぞストライカーというゴールだった。このゴール後にいいリズムの時間帯があり、そこで取り戻したイメージがこの後のゴールラッシュに繋がったと思う。この得点が遅かったら最終的には間に合ってなかった。
それにしても、浩二もイナも平凡に過ぎたという印象。そもそもこの組み合わせはどうなの。時間帯や試合展開の要素もあれど、ヒデが下がってからの方が良くなったのは間違いないところ。僕はヒデにも俊輔にもファンタジーは感じないし、結局この二人は攻撃的ポジションにあって決定的な仕事はできなかった。まあ何が言いたいかというと、「早くシンジに戻ってきて欲しい」ということなんだけど‥。ヒデを下げて、シンジと俊輔(本当は俊哉)を見たい。
なんだかんだで、昨日の試合で一番感心したのは、(僕なら替えていた)三都主を使い続けた結果が、あの勝ち越し点に繋がったということ。普通替えたくなるだろう。とはいえ、替えるべきサブを見渡すと‥駒野?いい選手だが、経験から言っても単にそれは無理だったか。こういうところはあのブラジル人の持ち合わせた「何か」なんだろう。
その「何か」で何とかなって、どうにかしちゃった(笑)、みたいなのが今の代表なんじゃないか?