カシマ行 2

キリンカップに向けた国内組だけの代表メンバーが発表された。
“序列”に厳格なG子の頭の中では実際のドイツに立つべきメンバーは決まっている事と思うが、FWに関してはケガ人もいることで、僅かにサプライズの香りも漂う‥‥。いやいや、煽ったところでそのサプライズはたいしたものにはならないはず。真のサプライズとは、高さというオプションの平山だったり、守備に長けゲームの流れを読む今野だったり、奇跡的復活の達也だったりするのだ。ちなみに、今回も選ばれなかった事で松田はあり得ないということに。別に構わないけども。
  
さて、先週末のカシマ行だけど、実際の道のりではいろいろと思うところも。
とてつもない田舎だとは昨日のエントリーでも書いた訳で、あらためて繰り返したくないのだけど、思い返すも‥‥遠い! 羽田から電車で行ってみようと思ったのが運の尽きか。どうやっても3時間はかかるし、JRの成田線から見る風景はうきは辺りと変わらない。こっちとしては、東京を経由しているので、水田風景でほのぼの、という心構えじゃない。ひどく損をしているようなね。迷うことなく帰りは東京駅までの直行バスにしようと決めた(2時間で着いた)。
  
鹿島神宮からはタクシーを使ってみたけど、運転手のおっちゃんは「今日は少ないねえ、8000人くらいかもしれないねえ」と言っていたっけ(実際は13,000)。それに「相手が相手だから」と答えたオレ。
スタジアムが見えてくると、なるほど、オシムさんが「欧州でも有数かもしれない‥‥」というだけのことはあるのかと思った。もちろんスタジアムだけを指した言葉ではないのだろうが、
「来た甲斐はあったな」。
  
ロクでもない田舎だが(しつこい)タクシーは、どんどん敷地内を進む。下車したのは入り口から50mほどしか離れていないところだったから、これは正解(料金は千円未満)。帰りのバスの乗り場にしても博多の森に比べれば半分くらいの距離で、インフォメーションでは年配のスタッフの方にお世話になりました。スタジアム内のスタッフの数も多いように感じたし、施設そのもの以外でも、こうしたディテールの差は感じずにはいられない。「環境が人を作る」とはよく言ったもの‥‥
  
着けばジーコがボールをこねこねしている像がお出迎え。像の周囲には在籍した選手たちの足型があったりして、けして長くはないその履歴だが、重みは感じた。ついでにドイツの事をお願いしてみた。神頼みってやつだな。
スタジアムの中は2階席からでも十分に臨場感を味わえる、勾配を急にした配置で、ピッチとの距離感もすこぶる良好。博多の森もいいけどね。
試合内容や帰途での心境など振り返りたくもないが、帰りのバスで一つ前の座席にいた人が話していた内容が全てを物語る。
「‥‥今日はやめとくわ」「‥‥アイツもくるんやろ?」「‥‥アイツの得意そうな顔見たら殴るかもしれん」
関東のクラブは東京在住のサポーターに依るところが大きいのだろうし、各クラブサポーターで集まることも当たり前なんだろう。そこに顔を出す気力は、あの日のアビスパサポーターには無かったということ‥‥‥
  
さて、明日はホームで川崎。
川崎とは2季前にJ2でやって以来で、最後の対決はホームで2-1で福岡が勝利。とはいえ、その時には相手は空前ともいえる独走での昇格をきめていたというエクスキューズ付きだけど。ちなみに、その勝利は対川崎戦では2年何ヶ月ぶりだったというから、相性はすこぶる悪い。
こちらとしては、新潟戦同様、「完封した上での勝利」が求められるのだけど、果たして。