熱の中で

昨晩のニュースでの映像をみていて、F1とジャパンオープンのある意味「異様な」盛り上がりが気になった。それぞれの盛り上がりの中心には琢磨とシャラポワがいた。特に気になったのは琢磨の方で、一体あれだけの騒動の中で自分を見失わずにベストの状態で予選に臨めるのだろうかと、心配さえしてしまった。おそらく、琢磨はこれほどの熱を感じたことはないはずだ。ようやく1回だけ表彰台に上ることができた自国のドライバーに対して、過度の期待をしていいものなのか? 律儀な琢磨はファンへのサービスも怠らず、その期待を一身に背負うことになるだろう。これを将来トップドライバーになるための関門とするなら、かなりハードだと思う。琢磨は今シーズン、アグレッシブさを前半で、クレバーな安定性を後半で示してきた。そして堂々と世界と渡り合って鈴鹿に乗り込んできたということが、すでに成功と言える。彼に必要なのは経験とちょっぴりの運。嵐が南洋から近づいてきているが、本戦は問題ないだろう。その嵐が彼の周りの熱を取り払ってくれることを願いつつ、本戦ではカミカゼが吹かんことを祈るのみです。
琢磨「ベストリザルト狙う」
http://www.sponichi.co.jp/car/kiji/2004/10/08/02.html
「階段を上るのもイヤだと言っていた」
http://www.sponichi.co.jp/others/kiji/2004/10/08/01.html