ルオマは17歳

週末、アジアフォーカス福岡映画祭の上映作品である「ルオマは17歳」を観た。同じ稲作文化圏に生まれた身としては、まず作品の舞台である雲南省の棚田の美しさに圧倒される。そして、その棚田の素晴らしさに血をかよわせる役割を果たす主演女優、リー・ミン(李敏)の笑顔のすがすがしさに惹きよせられた。監督のチアン・チアルイ(章家瑞)は、この棚田が広がる一帯を世界遺産に登録させる為の一助となるよう、この作品を依頼されたという。結果、見事に登録されるに至ることになり、この作品も多いに評価されたそうだ。
初回の上映ということもあり、上映後はチアン・チアルイ、リー・ミン両者をまじえてのティーチ・インが行われた。色んな裏話も聞けたし、それによって作品への理解も深まった。作中に主人公が学校に通うシーンが観られなかったこともあって、客席からは、かの地での教育についての質問がでていたが、自らがハニ族でもあるリー・ミンの、はにかみながらも堂々とした受け答えからは、その水準を疑うものではないことは明らかでした。
「アジアフォーカス福岡映画祭・上映作品」
http://www.focus-on-asia.com/j/work/index.html
「哈尼(ハニ)族の梯田」
http://www.ne.jp/asahi/aoyagi/kenji/oryza/yunnan/yun_text.html
「中国の少数民族
http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/minzu/21/21.htm