1年前

いや、まさかの連続4失点。前回のタイトルを後悔している。

とは言え「この期間のリーグ2試合」のことは注目していたので、軽い驚きとともに何とも興味深い。つまるところ「別物」なのだということで良いのかと。

次は「ファイナリスト」として臨むわけで、やるべきこともまた変わる。そして出来ることをやるだけだろう。個人でなくチームのためにどうあるべきか。そこにフォーカスして「今季ベスト」に向かっていけたら。距離感だったり、連携など高めてきたことを、1試合通じてやりきるってことなのかと。

まあ、当然駆け引きはあるし、相手は「カップ戦のファイナル」に長けている。わかりきっていることだが、考えすぎても良くないだろう。こうして通り一遍のことを書き連ねていながら、願うのは勝利だけだ。その勝利には丁寧な作業が必要だと思う。だから「90分(プラスα)集中して」という極めて普通のことしか言えない。

「大敗」と言われる試合でも矢面に立つテンションがピッチ内外で見られた。そうしてこちらは熱を保たれる。

1年前は残留争い、今週末ルヴァンカップファイナル。なんということだ。

4失点

試合後のインタビューで、インタビュアーによる「遠野選手は等々力での対アビスパ戦、3年連続ゴールです」との言及があって、もはや良かったねと拍手を贈るしかない。試合中に「またコイツか〜笑」と感じたのは当たっていたのだ。ハーフバウンドのダイレクト、というのも「いつか見たヤツ」だった。

スコアは天皇杯と同じ。しかし内容は違うしポジティブに捉えていい部分が増えた。良いゴールも見られたしね。まあ2失点目が大きかったし、相手にすれば狙い通りだったか。

1点目は面白い形だったが、おそらく壁の設定を間違ったのだろう。失点から同点までの時間が短く、このまま前半は終了。もちろんここで「こないだと同じか」と思うのは当然だろう。だから、アビスパがどう振る舞うのかは注目されるわけで、その中でのあの逆転ゴールには痺れた。

前嶋からの共通の狙いのもとの良いクロスがあり、山岸は駆け引きからの強ヘッド。チョン ソンリョンの素晴らしい反応があったが、こぼれ球でさらに出し抜いてのゴール。相手にすれば止めたはずのものが何故かゴールに、という気持ちだっただろう。落ち着いていなければ、あれは決まらないはずだ。

そして80分過ぎまで来た。まあここからのことはいいが、面白い試合になったことは間違いないし、川崎には「ACL頑張ってね」とエールを贈りたい。

長谷部監督のコメントで、遠野を名指しで称賛していたのもちょっと面白いし、なかなか無いことだ。

こういうこともある、だからこれからどうするか。ということでまた次に期待しよう。

ルヴァンカップ セミファイナル 2nd Leg

とうとうアビスパ福岡ルヴァンカップ ファイナルへ。それはとても誇らしいものだが、その前に「名古屋にH&Aで連勝した」という事実にまず驚いてしまった。

もとより長谷部アビスパは「カップ戦で生きる」タイプだなと思っていたので、昨年のセミファイナル進出は、リーグ戦の成績に比して相応しいもののように感じた。しかし、先日の天皇杯同様、上手い相手に屈することになったことを思い出す。

それにしても見ている方も濃密な3連戦だった。選手たちにとっては良くも悪くも貴重な体験だっただろうし、それぞれ違うアビスパだったが、修練とばかりに集中して走り切って素晴らしい結果を得た。相手のことを思えば、カップ戦のどちらも敗退しておかしくないのだから。

スコアを思えばやはり紙一重なのだけど、そういう戦い方での成功体験も積み上げられて、その「紙」は厚くなったなと感じている。やるべきことをチームで共有しながら、高め合っているように見える。逆に綱渡りの綱は細くなっているのかも。それでも乗れている。

この試合に関しては、とにかく守備が良かったし、永石の好セーブや良い判断がチームに落ち着きをもたらしたと思う。ランゲラックも相変わらず良かったが、失点シーンはケネディの高さに判断を狂わされたと言えるだろう。あれは仕方ないね。

キリがない。ちなみに相手に永井がいたが、アビスパがファイナルに進むことをどう感じていたか、はちょっと気になる。

歴史は作られて、そして。期待は膨らむし「今のアビスパなら」ということをより強く感じられるようになっている。楽しみだ。

 

ルヴァンカップ セミファイナル 1st Leg

スタメンを見たときには「守備的だな」とは感じた。もし4バックだったら、との考えもよぎったが、さすがに無いだろうし、実際そうなった。

試合前の練習では、ベンチ組が雰囲気の良さを感じさせてくれて、後半に彼らが決めるのかもしれない、などと想像したりながらキックオフを待った。

前半の印象は良い意味で新鮮だった。「中の4人」いや3人のポジショニングとかタスクのことを考えながら見ていると軽く混乱する。もちろん流動性はあるべきだが、組み合わせ込みでどうなるのか読めなかったし、相手もそうだったかもしれない。

残念ながら平塚が負傷交代となり、紺野がスクランブルで。こういう流れだったから紺野は再交代になったのかな。

紺野はやはり特徴のある選手で、右サイド奥でどうするのかを常に狙っているようでもある。それにしてもあの得点の匂いがしなかった状況から、おそらく相手のミスでその右奥にボールが転がって、チャレンジしていた紺野が誰よりも早く反応し、左足クロス。

鶴野のゴールははっきり言って「入らない」と思っていた。そういう角度から見ていたので、転がっているボールも外だと。しかしゴールとわかって「何があったのか」となる。リプレイを見るとランゲラックの脇とポストの間を通っているが、それがどれだけありえないことなのかもよくわかる。

ランゲラックにすれば、そこはあえて閉じずに自分の左もケアする方がより効率的なはずだし、そこは良いGKだからこそのことなのかも。いや驚いたし、前半終了間際という時間帯込みで価値のあるものになった。

なにしろ、これが勝敗をわけるのだから。

さあ、アウェイの2nd Legが控えており、難しいことはわかっているが「今のアビスパなら」と思わせるパフォーマンスを見せてくれていることは大きな事実。期待しよう。

天皇杯セミファイナル

そりゃあ、もちろん残念な結果だ。しかし良いものを見られたなとも思う。やはり「天皇杯の準決勝の中継」というだけで少しグッとくるわけで、少なくとも前半に関してはインパクトを与えたと言えるのではないだろうか。

良いゴールもあり、クオリティを示すこともできた。なにしろ相手は直近のACLのアウェイで蔚山に勝ったチームなのだ。あの試合を見て「これは難しい」と思っていたので、前半はまさに上出来と言えるものだった。

しかし。なんというか「場数」の差を感じる試合だと言えるかもしれない。だからそこを埋めてステージを上げる作業をしているのだと受け止めている。「史上初」を猛烈に更新している今のアビスパが、この強い相手との経験を活かせるかどうか。川崎はそういうスケジュールになっていたと思うし、見事に繋げたのだ。

次はホームということで、求められるのは勝利。期待しよう。

後半の

拮抗、と言うべきかどうか。こちらに決定機がよりあったように思うが、もし先制していれば違う鹿島が現れただろう。

どうやら向こうの考えでは「後半のアビスパ」対策が意識されていたようで、チェンジコートもその一環。まあ、あのスタジアムでは少なくない。交代で積極的に動いたのも鹿島で、やや意外なようにも感じたが、受けに回らずに勝ちにきていたということだ。

やはり鈴木優磨に目が行くが、こちらも当然のように要所で厳しくいくことはする。しかし、この試合はイエローが多かったね。不可抗力のようなものとは言えないケースばかりだったのが残念だ。

そして試合が終わった後で「あれ、柴崎ってどうなってる」となる。忘れてた。

内容については、正直モヤることはある。しかし、シーズンも終盤にきていろいろ抱えている状況での「これ」はなかなか凄いのかもしれない、とも思う。

さて、この次には「カップセミファイナル3連戦」という、誇らしくかつ面白いものが待っている。そこでどう闘うか。期待しよう。

アウェイで逆転+1

逆転、そして追加点。相手のミスというよりこちらの決定力が際立ったと言えるだろう。

前半は柏がより良かったし、プレッシングの速さが目立った。そういうなんとなくの雰囲気の悪さがあのCKでの失点に繋がったのかもしれない。もちろん素晴らしいゴールだったのだが、嫌な流れはあったので。

とは言え、その後はピンチをピンチにせず、最小失点で前半終了。攻撃面での改善はあるのか、ウェリの早めの投入は、などと考えながら後半へ。

後半、柏は落ちると思ってはいたが、意図的に落とすのは意外だった。それでいけると踏んだわけだろうが、早い時間帯でその思惑を崩した。ここ数試合で繰り返し見せていた、少ないタッチ数での連携がようやくゴール前で繋がり、ネットを揺らした。

相手はやはり山岸をケアするので、金森と紺野の動きが良かったと言えそうだし、ややアバウトなボールを完璧にコントロールして落とした山岸のアシストも光る。これは2点目についても同様か。

そして3点目。これは金森の駆け引きでの勝利が重なってのものとなった。これは大きな追加点。

結果として前線3人で取った得点ばかりというのも良かった。リーグ戦での3得点は今季初ということだが、これで良い流れに繋がればいいなと思う。

コンディションが気になる選手も増えているが、また整えて次に備えて欲しい。